こびとく日誌

クツをつくりながら考えたこと。晴耕雨読な日々のこと。

本と映画

サンジソウ

有川浩『植物図鑑』を読了。 ある日、道ばたに行き倒れていた「イツキ」を拾ったことから始まるさやかとイツキの共同生活。 都会っ子だったさやかを道草散歩に連れ出し、道草を料理して食べちゃう・・・そんなお話。ストーリーはまるで少女マンガのようです…

ミツバチの羽音と地球の回転

ずっと前から気になっていたのに観に行くチャンスを逃していた『ミツバチの羽音と地球の回転』を昨日、ようやく観ることができた。 瀬戸内海に浮かぶ小さな島、祝島。そこでは漁師さんや浜のおかあさんたちがきれいな海を守りたいと30年近くも原発建設に反対…

ヒロシマ・ナガサキダウンロード

レイトショー上映の『ヒロシマ・ナガサキダウンロード』を観に行く。夫が某所でこの映画の監督さんと知り合ったことがきっかけで上映会のことを知った。 レイトショー&トークショーで終了時間が午後11時・・。(帰れない時間じゃん・・・いつもなら寝ている…

やっと観て来ました! 映画『岳』。 ずっと前に映画館で予告が流れたとき、てっきり、椎名誠さんの"岳物語"の映画化かと思いました。 わたし、自分に男の子がいたら「岳(ガク)」か「耕(コウ)」という名前がいいなーってずっと思ってました。 だからこの映画…

悩んだときは山に行け!

コミックエッセイ『悩んだときは山に行け! 』を読んだ。 女子のための登山入門書。おもしろくてサラサラとあっという間に読了。 最近、山ガールとか山女子とかいう言葉もよくきくし、キャンプサイトを飾り付けしましょ♪とかちょっとついてゆけないノリだなー…

片想いさん

猫だけが話し相手という引きこもり生活に拍車がかかり、どこにも行かない、誰とも会わない、そんな日々ですが久しぶりにご近所カフェへ。 そこで手にとった一冊の本が『片想いさん』 筆者の坂崎千春さん(スイカのペンギンのキャラクターの作者だそうです)…

三浦半島フィールドノート

今回の三浦半島でのレースがきっかけで『三浦半島フィールドノート―野歩き・海遊びのススメ』という本を手に取った。 そういえば春と秋にウミウシウォッチングへ行っているのも三浦半島、探鳥会も三浦半島で行われるものによく参加させてもらっている。3年前…

ペンキや

梨木香歩さんの『ペンキや』を読む。大人のための絵本といった感じのこの本、思いの外良かった。 塗装店で見習いとして働くしんや。ペンキ塗りという仕事は見た目よりずっとむずかしい。神経質になって時間がかかりすぎてはだめだし、大胆にやりすぎて雑にな…

180°south

雪の日に『180°south』を観に行きました。 この映画は上映しているところが少なくて、平塚で上映されると知って絶対観に行こうとチェックしていたのに、いざ行こうとしたらなんと上映期間が変更になっていてすでに終了・・。どこか他でやっていないかと調べ…

渡りの足跡

冬にぴったりの一冊を読み始めた。 梨木香歩さんの『渡りの足跡』。帯に"渡り鳥の足跡を辿り、観察し、記録することから始まった、待望の最新エッセイ"とあるとおり、鳥の観察シーンがいっぱい登場するエッセイ。バードウォッチャー必読の書です。 梨木さん…

死にゆく妻との旅路

『死にゆく妻との旅路』 を読んでいる。借金で首が回らなくなり、ガンに冒されたひとまわり歳下の妻を連れて車で流浪することになる夫。妻を病院にも連れて行かず(妻が拒否したため)死なせてしまったことで保護責任者遺棄致死という罪で逮捕される・・・・…

明日につづくリズム

さわやかな青春物語を読みました。 舞台は瀬戸内の因島。高校受験を前に将来の夢と現実のあいだに揺れ動く千波。同じく因島出身のポルノグラフィの歌詞に自分の気持ちを重ねる。 島の子供は中3で将来を考え始める。それは、島の高校に行くのか、本土に行くの…

電信柱エレミの恋

シネマゆるりとにて上映会 『電信柱エレミの恋』 嬉しいワンドリンク+お菓子付き。 琥珀エビス+塩ポップコーンに決まり! ポップコーンはシネマゆるりと限定 (カフェゆるりとにはアリマセン) メープルポップコーンもあります カフェゆるりとさんでのクリ…

巻くだけダイエット

展示会が終わって、久しぶりに図書館へ。 カウンターで「予約の本が届いています」と言われて、はてな? 何、予約してたかなーと全く思い出せないでいるわたしの前に出てきたのがコレ。『バンド1本でやせる! 巻くだけダイエット 』って・・・・? わたし、痩…

トイレット

映画『トイレット』を観に行く。公開前から楽しみにしていた映画。そして期待は裏切られることはなかった。 最近、映画やドラマはベストセラー小説や人気コミックが原作のことがとても多く、最初からおもしろいのがわかってる!みたいなのばかり。話題の吉田…

ねこタクシー

ついに閉館となってしまった・・・・ 初めてこの映画館で観たのが「ハウルの動く城」。うわぁ〜なんて場末の映画館なんだ、と思ったりもしたけどオデヲンが閉館したあとはよく通った。だって藤沢市最後の一軒の映画館だもの。なくなったら困る。「おくりびと…

借りぐらしのアリエッティ

朝イチで『借りぐらしのアリエッティ』を観に行きました。 あろうことか上映開始時間を20分間違えていて、劇場に駆け込んだときはすでに上映3分が過ぎていて、冒頭シーンは見逃してしまったのですが予告などなかった分、すんなりとストーリーの世界へ・・・。…

スイートリトルライズ  小説編

先日、金沢へ向かう上越新幹線&ほくほく線の中で『スイートリトルライズ 』読了。 聡は瑠璃子の二歳下だったとか、いろいろ映画ではわからなかったことが小説で解明する。 二人の出会いや聡の育った家庭環境を読んでやっと合点がいった。 映画ではそもそも…

スイートリトルライズ

久しぶりの映画館へ。江國香織さん原作の『スイートリトルライズ』。 中谷美紀さん演じる瑠璃子はテディベア作家。結婚3年目。無機質でちょっと不思議ちゃん? 美人すぎるからなのか夫の大森南朋さん(サトシ)は家ではいつもなんとなく緊張している感じ。瑠…

渋くてちょっとイイ話

表紙の湖畔の温泉宿からの絵が良くて手に取った内海隆一郎著『湖畔亭』。 温泉地を旅人のように転々としながら、短い間、そこで湯番として働く男性が主人公のショートストーリー。 湯番というのは温泉の温度を調節する人のこと。通常、源泉は高温なのでそれ…

静子の日常

最近は軽い読み物ばかり読んでます。 わたしの読書の時間は眠る前のベッドの中でがほとんどなのでどうしても"軽いもの"を選びがち。のめりこんで眠れなくなるものやドロドロしたものはどうしても避ける傾向にあります。 なのに手にとった井上荒野作品。以前…

女たちよ!

松山で記念館を訪れたのをきっかけに伊丹十三『女たちよ! 』を読む。 これがねぇ、良いんであります。(と伊丹口調で) 特に食事に関することについて。サラダにおける本格についてや、「スパゲッティは饂飩ではない!」などフムフム、フムフム読み進む。久…

森に眠る魚

角田光代さんの『森に眠る魚』をかなり時間をかけて読了。 この小説、とっても怖いです。サスペンスというよりホラーに近いかも。 小さな子供を持つ母親、繭子、瞳、千花、容子の4人と彼女らより少し大きい娘のいるかおり。この5人のママ友が物語の主人公。…

3Dってスゴイ

何かと話題になっている『アバター』ですが、前売りも完売だし混んでそうだし、観ないかなぁ・・と思っていたら、ラッキーなことにヤプログさんから特別上映会の招待券がいただけました! ということで夢の3D鑑賞とあいなりました。(藤沢でも上映されるそう…

タイム屋文庫

朝倉かすみの『タイム屋文庫』読了。 おばあちゃんが亡くなって、上司との不倫を終わらせて会社を退職して、おばあちゃんちに住むことになった柊子。引越しの荷物は本が多かった。それもタイムトラベルにちなんだものばかりだった。蒐集歴はおよそ15年。きっ…

読中

すっごい近いんですけど・・・ ベッドの中で『1Q84』 読んでます すると必ずネコがのってくる 遅ればせながら、『1Q84』読んでます。まだまだ三分の一くらいしか読んでないけど 『さあ、行きましょう。あなたはハゲの天国に直行するのよ、これから。』 って…

ジュリー&ジュリア

『ジュリー&ジュリア』を観る。 この映画は50年という時を隔てた二人の女性の実話。 ひとりはジュリア・チャイルド。50年前に"助手のいないアメリカ人"のためのフランス料理のレシピ本を作った人気料理家。パリで当時男性(それもGI)しかいないル・コルド…

やる気の秘密

『のうだま―やる気の秘密』を読む。この本は三日坊主で続かない、自分って飽きっぽくて長続きしない、なんて思っている人にはぜひおすすめ。 結論から言うと三日坊主になるのはアナタのせいではないのです。 脳がそういう風にできているからなのです。 生き…

マンゴーのいた場所

共感覚についてもう少し知りたかったので『マンゴーのいた場所』を読んでみた。 共感覚を持った少女ミアは音や文字に色がついてくる。みんなもそうだと思っていたのに8歳のときにそうじゃないって知ってからはそのことを秘密にしてきた。だけど13歳のときに…

こころなえるとき

先日読んだ五木寛之さんの『新・風に吹かれて』について。 なぜこの本を手に取ったかというと、それは坂道が理由。五木さんは奥様が金沢出身ということもあって金沢に住んでいたことがあり、金沢を舞台にした小説やエッセイが数多くある。最近、金沢のとある…