こびとく日誌

クツをつくりながら考えたこと。晴耕雨読な日々のこと。

ねこタクシー

ついに閉館となってしまった・・・・

初めてこの映画館で観たのが「ハウルの動く城」。うわぁ〜なんて場末の映画館なんだ、と思ったりもしたけどオデヲンが閉館したあとはよく通った。だって藤沢市最後の一軒の映画館だもの。なくなったら困る。「おくりびと」のときはものすごい行列だった。満杯の劇場の隅に設置された補助椅子の最前列で壁に寄りかかりながら観た。
レディスデーや映画の日にはそれなりの混雑はしてたように思うのだけど・・・。

8月31日、閉館。

最後に『ねこタクシー』を観た。
ねこタクシーって猫カフェみたいなタクシー。
猫を乗せて走っている。お客さんは猫を抱いて和む。こんなタクシーあったらいいな。

でも動物を使った商売には資格や認可が必要。で、冴えないタクシー運転手(カンニング竹山さん)は一念発起で通信教育で資格を取る。会社も説得する。
 
ストーリーはもうどうでもいいのである。
タクシーに乗る猫、御子神(みこがみ)さんがイイ!!
ふくふくした体、なにごとにも動じない。人なつっこい。珍しい三毛のオス猫(←もうこれだけで福猫)。15歳。
映画の中で猫の15歳は人間の90歳と言っていた。(こびとく説では15歳=82歳です)
だから途中でちょっと元気がなくなる御子神さん。
わたしはそのあたりから気が気でなくなる。
ヤメテ、ヤメテ、って思う。

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観終わったあとは、すぐに帰ってゆっきんさんをなでたくなった。早く抱っこしたい。だから速攻で自転車を飛ばして帰る。
夏の夕暮れ。自転車で観に行ける映画館がもうなくなってしまった日でもあった。