こびとく日誌

クツをつくりながら考えたこと。晴耕雨読な日々のこと。

トイレット

映画『トイレット』を観に行く。公開前から楽しみにしていた映画。そして期待は裏切られることはなかった。
最近、映画やドラマはベストセラー小説や人気コミックが原作のことがとても多く、最初からおもしろいのがわかってる!みたいなのばかり。話題の吉田修一の『悪人』も10人以上の監督が映画化を熱望し、20社上で映画化権争奪戦になったときく。

そんなのずるい!おもしろいけどつまらない!!

なんて思っていたので『トイレット』のような映画を観るとほんとに満足した気持ちになる。
何もかもがイイ!
ひきこもりの弟、モーリーがママの形見のミシンでスカートを縫う。その柄もどれもいいし、男ながらにそれをはいた姿もいい!
妹リサ、カプリ丈のレギンスにミニスカート、そしてハーフブーツ。ロングではなくてふくらはぎ丈でレギンスとの間に少しだけ生足が見える長さのブーツ。これ、絶対この秋きますね!つくりたいなーって思った。
日本人で出演しているのはもたいまさこさんだけで、彼女のセリフは殆どないので全編に渡ってずーっと英語をきくことになるのだけど、その中に"ばーちゃん"という言葉(ba-chanみたいな発音)と"センセー"(猫の名前)という日本語が何度も混じるのがなんとも言えずこれまたイイ。
オタクの兄レイに夜中にばーちゃんが無言で出してくれるギョーザ。ほんとにおいしそうでギョーザが無性に食べたくなる。

こうしたい!という欲求に意味や理由を探すのは無意味だってよくわかった。モーリーのスカートもそういうこと。
そうそう、この映画とのコラボで男性用のスカートが販売されたようです。男子必見!!→

ところで映画の中に古い足踏みミシンが出てくるのですがそれがとっても懐かしかった。仕舞われているときはただのテーブルのような姿。バタフライテーブルのように広げると中にミシンが収まっている。まずフタをあけてミシンを起こし、そのフタをさきに閉めてその上にミシンを乗せる・・・←これ、手順知ってる人にはわかるよね。
右脇に引き出しがあって、その中にはハギレが・・・あ〜〜
と懐かしさMAXになりました。
うちにも古いのあります。(工業用だけど)

先日の『ねこタクシー』は閉館する映画館だったので予告が一本もなくていきなり本編が始まったのですが今回は予告がたっぷり。また観たい映画が増えました。邦画はなんとなく時代劇が流行っているよう。「ちょんまげぷりん」とか「大奥」とか「雷桜」とか。中でも『武士の家計簿』という映画に惹かれました。なんといっても加賀が舞台なので・・・。早速原作を取り寄せました。読むのも楽しみ。もちろん映画の公開も楽しみ。
『トイレット』の原案となった荻上直子監督の『モリオ』も読んでみたいなー。モリオだからモーリーだったんだ・・・