こびとく日誌

クツをつくりながら考えたこと。晴耕雨読な日々のこと。

静子の日常

最近は軽い読み物ばかり読んでます。
わたしの読書の時間は眠る前のベッドの中でがほとんどなのでどうしても"軽いもの"を選びがち。のめりこんで眠れなくなるものやドロドロしたものはどうしても避ける傾向にあります。
なのに手にとった井上荒野作品。以前読んだ井上作品がシリアスなものだったのでどうかなぁ〜と思ったのですが、装幀がほのぼのした感じだったので読んでみることに。

静子さんは75歳。夫には先立たれ、息子夫婦と孫娘と暮らしています。
フィットネスクラブに通い、新聞配達のお兄ちゃんとも仲良くなるなど、いつもポジティブで元気な人。
ちょっとしたいたずらも好きでその様子はまるで映画『アメリ』のように微笑ましくてかわいい。
クルクルいろんなことに思いを巡らす静子さんはとってもチャーミング。

こんな75歳だったらいいなぁ〜と思ってしまいます。
このくらいの歳で"彼"と再会するっていうのもなんかいい。渋いけどときめき!

ベストセラーじゃなくても良い小説は山のようにありますね。そしてひとつの作品が気に入らなかったとしてもその作家さんが好みに合わないと決めつけてはダメなのだということがよくわかりました。


それにしてもなんという寒さ。
ヒーターつけながらサンダルをつくるという矛盾・・
昨晩、ヒーターのスイッチを切り忘れて寝てしまい
仕事場の結露がすごいことに!!