こびとく日誌

クツをつくりながら考えたこと。晴耕雨読な日々のこと。

サンジソウ

有川浩『植物図鑑』を読了。
ある日、道ばたに行き倒れていた「イツキ」を拾ったことから始まるさやかとイツキの共同生活。
都会っ子だったさやかを道草散歩に連れ出し、道草を料理して食べちゃう・・・そんなお話。ストーリーはまるで少女マンガのようです。これもテレビドラマになりそうな甘々。特にイツキの正体がわかるあたりは本当に・・・(ある意味ウソっぽい)

身近な植物がいっぱい登場します。
フキノトウタンポポ、ツクシ、ヨモギ、イタドリetc・・・このあたりはわたしも採って食べてたー
ユキノシタの毛の生えたあの葉っぱが天ぷらにするとおいしいんだ。これは試したことないゾ
ギョウジャニンニクのパスタ、おいしそう〜
巻末には物語に出てくるメニューのレシピもあります。

そしてこの物語の後半でわたしがハッとしたのが『サンジソウ』が出てきたとき。
さやかはどうしてもその花の名前が思い出せない。イツキに教えてもらったその花は午後3時頃にだけ咲く。
だから別名『ゴゴサンジ』と誤って記憶していた。けれども『ゴゴサンジ』はいくら検索してもヒットしない。
ピンク色でつぼみがいっぱいつく様子は花火みたいで、午後三時になると開く小さな花・・・。
どうしても思い出せないのでインターネットの質問サイトでたずねてみることにした。するとそれは『ゴゴサンジ=ハゼランでは?』と回答が寄せられる。

ここを読んだ時、わたしもさやかと同時に合点した。
そうだ、そうだったんだ!!!

これがハゼラン、別名サンジソウ

パチパチはじける線香花火みたいなだなーってずっと思ってた。花が咲いているのをみることは少なかった。
10年以上前だと思うけど、タクシーに乗ったとき、降りてトランクから荷物を出したあとにタクシーの運転手さんが「これをアナタに。どうぞ。」と差し出してくれたのがこのサンジソウだった。道ばたに生えてたものだと思うけど、なんだか嬉しくてその後、これと同じのを道ばたでみつけるたびにウフフ☆と思ってた。でも名前はずっとわからないままでした。

やっと謎がひとつ解けましたー。