こびとく日誌

クツをつくりながら考えたこと。晴耕雨読な日々のこと。

本と映画

ぼくには数字が風景に見える

『ぼくには数字が風景に見える』を読む。筆者ダニエルはサヴァン症候群。アスペルガー症候群でもある。その彼が自分の頭の中と心の中を自分の言葉で語っている。 この本のタイトルにあるようにダニエルには数字が美しい風景に見える。 数字を見ると色や形や…

南極料理人

引き続き、映画の話題。 『南極料理人』を観た。 究極の単身赴任。ペンギンもアザラシもウイルスだって存在しない極寒の南極、ドームふじ基地へ料理人としてやってきた堺雅人さん演じる西村。料理の腕をふるい孤軍奮闘する。 フードスタイリストの飯島奈美さ…

ディアドクター

少し前に観た映画の話。 途中まで記事を書いていてそのまま放置していたのを加筆修正したのが以下です。 またもや最終日の最終回の駆け込み。お客さんの入りは上々のようでした。 『ディア・ドクター』なかなかの映画でした。ラストだけ、えっそんなんでいい…

剣岳 点の記

先日、『剣岳 点の記』を観た。映画に先駆け原作の方も読んでいた。とにかく新田次郎ファンのこびとく。 原作はすんごく良い。 まさしく『点の記』という感じなのだ。 小説の方を読むとものすごく映画のキャスティングが気になる。長次郎さんは誰?柴崎さん…

父の蔵書

実家で父の書棚の整理を仰せつかったのですが、おびただしい数の生物関係の本にびっくり。 つい作業の手を止めて読みふけってしまいます。 秋、鳥に何が起きているか のタイトルも非常に気になります。処分するのは忍びなくていくつかは救出するつもり。 そ…

祖母の手記

今から12年前に書かれた祖母の手記を製本してみました。 A4の原稿用紙をB5に縮小コピーし、外表に折る。 それを今度は中表に折り直す。 束ねて背をボンドで固める。 寒冷紗代わりの包帯を貼る。 見返しを貼る。手順は豆本のときと同じです。 出来た〜! タイ…

20世紀少年最終章

20世紀少年最終章を観てきた。 ストーリーのあれこれはここには書くことはできないけど、さすが第三部まであっただけあって全てを観終えるとかなりの充実感あり。この映画がたくさんの人の足を劇場に向かわせてくれるといいなーと思う。 昨日は茅ヶ崎のシネ…

異国の客とフランス装

ブックフェスティバルの展示の中でとりわけ目をひいたのは美篶堂さんの展示。 高遠の隣りの町、美篶に製本工場があるそうで、いろんな手法の手製本が並べられていた。豆本切手帳もありました。箱ケース付きで切手を貼ってページがふくらんだときの分の余裕ま…

本の町

今回の高遠ブックフェスティバルについては少し前にお友達ブログで知り、絶対行きたいなーと思っていた。というのもブックフェスティバルのサイトにあった『本の町とは』というページに惹かれたから。 主催者の考える本の町とは 1.ひとつの町としての生活が…

ブックツーリズム

目覚ましを午前4時にセットして まだ暗いうちに家を出て始発電車で新宿へ 高速バスと路線バスを乗り継いで 着いたところは本の町!! 町のあちらこちらに本棚が出現 古書の中にある痕跡(書き込みなど)を巡る展示や スズキコージさんのカラフルなワークショッ…

豆花図鑑

調子にのってさらに豆本をつくった 花の切手を季節ごとに分けて夏編と秋冬編に夏はアジサイから始まり、 ハスの花 盛夏はもちろん、ひまわり。 秋の訪れはコスモスから。 萩や茶の花、金木犀、ナナカマド・・・ 寒椿、水仙・・・ そのあと梅が咲いて、福寿草…

豆本切手帳

先日の製本ワークショップで教わったことと、以前、湘南通信に載っていた豆本の作り方の両方を参考にかなり自己流だけど豆本切手帳つくりました。半分に折って、束ねて、背を木工用ボンドで固めたあと、『寒冷紗(かんれいしゃ)』という背固め用の布を使う…

はじめての製本

図書館で開催された製本ワークショップに参加した。 木工用ボンドで綴じる簡単な本づくりである。材料や道具は全て用意してくださるということで手ぶらで参加である。 最初にA4のコピー用紙の束を渡され、それを外表にきっちり半分に折ることから作業は開始…

わらの人

山本甲士著『わらの人』を読んでいる。たまたま女主人の経営する理容店に入ったお客が散髪してもらっている間ついうとうとしてしまうと起きてびっくり?!のヘアスタイルになってしまう。「とてもお似合いですよ」という女主人の言葉に文句も言えず・・・。 …

ホノカアボーイ

見逃した映画の原作、『ホノカアボーイ』を読む。 読んだら、やっぱり映画観ておけば良かったと後悔。 筆者の吉田玲雄さんって吉田カバンのデザイナー氏の息子さんだった。 実際にハワイのホノカアの劇場で映写師のバイトをしてたんだそう。ごはんをつくって…

喋々喃々

土曜日の上京がらみでもうひとつ。ちょっとびっくりしたこと。 この上京の話が浮上する少し前から読み始めていた本、小川糸さんの『喋々喃々』。 前作の『食堂かたつむり』がわたしにとっては後半いまひとつで残念だなあと思っていたので期待を込めてこの作…

キャラメル

レバノン映画『キャラメル』を観た。 ベイルートの小さなエステサロン(というよりは美容室ですね)に集う5人の女性たち。彼女らのそれぞれの事情を描いた物語。 最初のシーンはキャラメルを艶かしく練るシーン。砂糖を火にかけてつくるキャラメル、これはな…

スラムドッグ$ミリオネア

ウミウシウォッチングのあと速攻で帰宅し、『スラムドッグ$ミリオネア』を観に行く。 以前、友人が「おもしろかったヨ」と言っていたのでてっきり「おもしろい」映画だと思っていたらそうではなかった。観たくないシーンもでてくるし、インドのダークな部分…

書物を愛する人

先日、『チャリング・クロス街84番地』を読んだ。サブタイトルに『書物を愛する人のための本』とある。 1949年10月5日からある手紙のやりとりが始まる。 それはアメリカに住む女性へレーン・ハンフからイギリスの古書店マークス社に宛てた手紙が最初だった。…

カッコいい弟

映画『重力ピエロ』を観た。 GWの東北旅行のときにロケ地付近を通っていたわたし。加瀬亮さんもちょっといいなーと思っていたのではるばる平塚の映画館まで足を伸ばしてみた。 原作者の伊坂幸太郎氏の小説はいつも途中で挫折し、完読できないことが多い。自…

書店員の恋

タイトルに惹かれて手に取った『書店員の恋』。 恋愛小説である。 サクサク、あっという間に読んでしまう。夜寝る前と翌朝起きてベッドの中で読了。 巻頭にある登場人物の紹介にそれぞれ愛読書が書いてあるのがおもしろい。それでかなりキャラクターがつかめ…

納棺夫日記

『おくりびと』の原案となった『納棺夫日記 』を読んだ。 映画のシーンと重なる部分はあるものの映画とはひと味違うものだった。 もっと心の奥深く沁み入るものだった。 筆者の宗教観について語られる部分は仏教のことなどあまり詳しくないわたしにとっては…

スポーツ小説

相変わらず「走る」小説を読んでいる。 『チーム』は箱根駅伝を走る学連選抜チームの物語。チーム、大学のために走るのではなく、自分のために走る。そんな寄せ集めのチームが優勝を狙う。おもしろい視点だと思った。 三浦しをんさんの『風が強く吹いている…

とりぱん

『とりぱん』を読む。 モーニングに連載されていたというコミック。というか4コマ漫画。 北東北に住むとりのなん子さんが自宅の庭の餌台にやってくる鳥の様子を描いたもの。動物マンガはあるけど鳥マンガはないよな〜と描き始めたらしいけど『第17回MANGA OP…

夏から夏へ

『夏から夏へ』なんてとんでもなく季節はずれのタイトルだけど本の話。佐藤多佳子さんの『夏から夏へ』を読了する。 北京オリンピックでの銅メダルがまだ記憶に新しい4×100メートルリレーのメンバーについてのノンフィクション。といっても北京オリンピック…

おくりびと

アカデミー賞受賞ということで再上映されていた『おくりびと』を観てきました。混雑はもちろん覚悟の上だったけどあそこまで混んでいるとは思わなかった! 朝イチの上映時間の20分以上前には到着したのに関わらず、すでに長蛇の列。わたしが並んだあたりは「…

20世紀少年

『20世紀少年』を観てきました。 この前テレビで第一章を観て、やはり続きが観たくなったから。多分、観ないだろうなぁと思っていたので自分でもちょっと意外。相方も観たいというので珍しく二人で出掛ける。これもちょっと意外な展開。 とにかく登場人物が…

ひとり旅

昨日の再テストに向かう電車の中ではブツブツ、テキストとにらめっこしてたけど帰りはようやく本が読めた。益田ミリさんの『47都道府県 女ひとりで行ってみよう』である。日本には47都道府県もあるのに全部行かないのはもったいないなぁとはじめたひとり旅。…

タルト・タタンの夢

近藤史恵さんの『タルト・タタンの夢』 読了。帯には極上のミステリーとあったがミステリーと言っても殺人事件などが起きる訳ではない。下町の小さなビストロを舞台にそのお店に出入りする人の小さな悩みや出来事を料理にからめて謎解きする短編集である。 …

トウキョウソナタ

先日、トウキョウソナタを観た。我らが同級生の小泉今日子さんはついに大学生くらいの息子のいるお母さん役になってしまった・・・。 それはさておき、ストーリーはと言うと、リストラされたことを家族に内緒にする父親、いきなり軍隊に志願する長男、内緒で…