こびとく日誌

クツをつくりながら考えたこと。晴耕雨読な日々のこと。

本と映画

言の葉の庭

『言の葉の庭』を観て来ました。 全くのノーマークの映画だったのですがお客様に「靴職人になりたい高校生がでてくるんですよ」と教えていただき俄然興味が! 予告編の中にはしっかり釣り込みのシーンもありました。これは観なくては!と出かけたのでした。 …

何者

朝井リョウ『何者』を読む。 『桐島、部活やめるってよ』を先に読んで、おもしろいっていうより上手いなぁと思っていた若き作家さん。今度は就活小説です。イマドキの就活がよくわかる。 わたしたちのときにはなかったエントリーシート。ESって略されてて、…

マーヴェリックス

雨の日曜日。公開されたばかりの『マーヴェリックス』を観に行った。 伝説の大波"マーヴェリックス"に挑む少年ジェイとそれを手ほどきするベテランサーファーフロスティの物語。 『ベスト・キッド』ぽい設定でもある。 そしてこれは実話をもとにした映画。天…

とにかく散歩いたしましょう

小川洋子さんのエッセイ集『とにかく散歩いたしましょう』を読む。 毎日新聞に月に一度掲載されていたものをまとめたもの。彼女のエッセイを読むのは初めてだった。 小説を読む限り、勝手にクールで落ち着いた才女をイメージしていたがそのイメージはいい意…

望月青果店

2013初読みは小手鞠るい著『望月青果店』でした。 初めて読む作家さん。ストーリーについても事前情報全くなし。装幀が良かったからという理由のジャケ買い。 イチゴの刺繍が表紙絵なんです。布目の紙じゃなくて布に刺した刺繍の写真がプリントされた紙? き…

借りる福袋

腰越図書館で福袋発見!! 中がどんな本なのかはおうちに帰ってからのお楽しみ 『ゆる鉄』が入ってました ゆる〜い鉄道風景写真集 腰越図書館では初の試みだそうです。 「こんな本もあるんだよ」って提案したくて福袋にしたそうです。 なるほど、福袋に入っ…

うわのそら

坂崎千春さんの『うわのそら』を30分で一気読み。 以前『片想いさん』で彼女に完全にノックアウトされたこびとくでしたが、またしても。 帯にあった言葉にもじーん。 いちばん好きな人にはまだ巡り逢えていない。 リボンもフリルもピンクの服も、わたしには…

天地明察

『天地明察』読了。映画が公開されたとき、読んでおもしろければ観に行こうなんて思っていたが読み終える頃にはすでに上映終了・・・・。観たかった。 こういう大作はチビチビ読まず一気に読まないとだめですね。 江戸時代、新しい暦をつくるストーリー。 算…

天のしずく

ドキュメンタリー映画『天のしずく』辰巳芳子"いのちのスープ"を観る。 スープ、おつゆのもの。 それがこれほどまでのものとは。 終末期医療に携わる人にむけて開いたスープ教室のシーン。 もう何も口にすることができなくなった人でもスープなら飲める。 玄…

お泊まり会

読書の秋ということで鎌倉市図書館でファンタスティック★ライブラリーというイベントが開催中です。 様々な催しの中に『ぬいぐるみのお泊まり会』というものがありました。 4歳〜小学生対象に大切にしているぬいぐるみを持ち寄り、そのぬいぐるみを図書館に…

七人の敵がいる

加納朋子著『七人の敵がいる』を読了。 実に痛快な小説でした。 バリバリ働く編集者陽子が息子陽介の学校のPTA役員に就任。 働く母にとっては負担の多いPTA。 思ったことをズバズバ言う陽子は他の人からいつも浮いてしまう。職場ではブルドーザー呼ばわりも…

雪と珊瑚と

梨木香歩さんの新作『雪と珊瑚と』を読む。 珊瑚は21歳のシングルマザー。その娘、雪はまだおすわりができるようになったばかり。 働かなくてはいけないから、雪を預かってくれるところを探していた珊瑚の目の前に現れた貼り紙には『赤ちゃん、お預かりしま…

うさぎパン

ちょっと久々のピックアップ本は『うさぎパン』 。 最近、古本屋さん、パン屋さんの出てくる本が人気のようだ。 この夏、『ビブリア古書堂』『配達あかずきん』や『真夜中のパン屋さん』なども読んだ。 特に『ビブリア古書堂』は舞台が北鎌倉ということもあ…

星の旅人たち

先日、『星の旅人たち』を観て来ました。 スペイン巡礼の旅に出て初日に嵐に巻き込まれ亡くなった息子(エミリオ・エステヴェス)のバックパックを背負い、息子の行こうとしていた道を彼の遺灰とともに歩き出した父親(マーティン・シーン、役柄だけではなく…

蜩の記

『蜩ノ記』を一気読み。一冊の本を一日で読み切ったのは久しぶりのこと。 時代小説を読むことは少ないです。日本史はあまり得意ではありません。なぜなら藤原ナントカとか、源のナントカとか名字が同じで名が似てる人たちがいっぱい出て来るし、途中で名前変…

レンタ〜ネコ♪

水曜レディスデー、『レンタネコ』観て来ました。 これはもう、ストーリーとかはどうでもいいかなって思ってた。 荻上監督だし、市川実日子ちゃんだし、ネコいっぱいでてくるしっていうし、しかも『寂しい人にネコ貸します』ってキャッチコピー。観に行くし…

小さいおうち

久々におもしろい本に出会う。中島京子さんの『小さいおうち』。 戦前〜戦中の東京郊外の"おうち"の女中さんの物語です。 "家政婦"じゃなくて"女中さん"、その響きがいいですね。ずっと物語の語り手はこの女中さんなのだけど、最終章だけは違います。 毎日、…

山から海へ半日ハイク

↑↑↑参考書がわりに購入しました。かなりマニアックなコースが載っています。 ただし、この本に掲載されている地図だけだと大雑把過ぎて迷ってしまいそうです。 えっ、こんなコース、本に載せて一般公開しちゃっていいの?と思うような秘密のコースも載ってい…

あらしのよるに

金田明夫さんの絵本ひとり語り「あらしのよるに」に行ってきました。金田明夫さんと言えば、名前を知らなくてもお顔をみれば誰もがああ、と思う様々な映画やテレビドラマで活躍中の演技派俳優さん。 そんな彼がひとりで朗読劇を演じます。いえ、朗読劇ではな…

シャイロックの子供たち

『下町ロケット』がおもしろかったので池井戸作品を続けて読む。 銀行を舞台にした短編集だと思っていたら、それらは繋がっていてちょっとした長編ミステリーになっていた。しかも最後はエッ!という展開に。でもすっきりとは終わってないような・・・。 池…

しあわせのパン

『しあわせのパン』を観て来ました。 鵠沼のパン屋さんでこの映画のチラシをみつけて以来、ゼッタイ観に行くぞーと思っていた映画。 映画館についたら、ちょうど席が満席になってしまったとのアナウンス。そんなに人気なんだ!と驚く。 わたしはネットで座席…

思いわずらうことなく愉しく生きよ

江國香織さんの『思いわずらうことなく愉しく生きよ』を読む。 先日、この小説を原作にしたドラマ『カレ、夫、男友達』を観た。いや、正確にはちゃんと観たのは最終回だけ。あとはドラマの公式ホームページにあったダイジェスト動画で観た。(早寝のわたしに…

唐人お吉

レース後は下田まで足を延ばし、『唐人お吉記念館』に立ち寄って来ました。 先日、新幹線から持ち帰ってきたトランヴェールの中に『唐人お吉の虚と実』という記事があり、興味をもったのがきっかけ。 ハリスの侍妾となったことで「唐人お吉」と呼ばれた斎藤…

トランヴェール

新幹線の座席にセットされている小冊子『トランヴェール』。12月は青森のりんご、11月は信州の鳥の特集で毎月新幹線を利用していたから車内で楽しませてもらった。 しかし、1月号は下田特集だったし以前訪れたことのある蔦温泉も掲載されていたので持ち帰っ…

干支守り本尊

三浦トレイル試走中、三浦富士山頂で出会ったおじさまにこんな本を頂きましたー!数人のグループで歩いてらしたのですが、三浦半島の寺巡りには相当お詳しい方々のようで、このガイドブックの中の写真はおじさまが撮られたものだとのこと。ならばと無理矢理…

四十九日のレシピ

ずっと前に図書館に予約して、かなりの順番待ちの間にすっかり忘れていた『四十九日のレシピ』がこのタイミングで手元に届く。 急死した継母の四十九日は法要ではなく「宴会」で。 四十九日までの間の手伝いを頼まれたと突然現れた真っ黒に日焼けした金髪の…

ステキな金縛り♪

「ステキな金縛り」をやっと観て来ました。話題の辻堂テラスモールの109シネマにて。金曜のレイトショーでしたがびっくりするくらいガラッガラ。こんなにおもしろい映画なのにもったいなーい。 期待は全く裏切られることはなくあちこちに笑いが散りばめられ…

メグル

最近はブログやアマゾンの書評を読んで気になった本を図書館で予約するということが多くなり、予備知識なく本を選ぶということが少なくなってしまった。そんな中、たまたま偶然に手にして読んだ本がツボだったという久しぶりの経験をしたのが乾ルカ著『メグ…

祝島

映画『祝島』を観ました。 山口県熊毛群上関町 祝島。原発建設予定地から3キロのところにある小さな島。 このドキュメンタリー映画は声高に"NO原発"を叫んでいる映画ではなく、ただただ淡々と祝島での暮らしを映し出している。岩だらけの土地、台風が直撃す…

コクリコ坂から

ようやく『コクリコ坂から』を観て来ました。 この映画の時代は1963年。『三丁目の夕日』と同じ頃。東京オリンピックをひかえ、戦後の復興が進み、新しいものにどんどん飛びついて活気のあった時代。その頃の横浜が舞台。ストーリーのことは置いておいても、…