こびとく日誌

クツをつくりながら考えたこと。晴耕雨読な日々のこと。

ジュリー&ジュリア

『ジュリー&ジュリア』を観る。
この映画は50年という時を隔てた二人の女性の実話。
ひとりはジュリア・チャイルド。50年前に"助手のいないアメリカ人"のためのフランス料理のレシピ本を作った人気料理家。パリで当時男性(それもGI)しかいないル・コルドン・ブルーで料理を学び、王道のフランス料理本を出版し、独特の甲高い声で「ボナペティ!」とテレビの料理番組に出演し、コメディアンにモノマネされるほど個性的で人気だったみたい。
もうひとりは2002年のジュリー・パウエル。いつも中途半端で30歳を前にして友人たちと比べてもパッとしない。そんな彼女がひょんなことから料理ブログをはじめることに。そのブログっていうのがジュリア・チャイルドのレシピ本の524のレシピを365日で全て再現するというもの。途中でくじけそうになりながらも1年間料理をつくり続ける・・・。

実をいうとアメリカ人の料理には良いイメージを持っていないわたし。缶詰やレトルト、もしくは肉を焼くだけ。野菜は生・・・。だから、ジュリーが仕事のストレス発散のために料理するってきいて少なからず驚いた。そういうタイプの人もいるんですね。
ジュリーのブログは人気ランキング3位になり、コメントも多数入るようになる。常に読者を意識したりして、同じくブロガーとしては非常に気になる展開。
夫婦喧嘩の仲直りのきっかけも彼女のブログを夫が読んだからというあたりも当世風。
やっぱりブログってアクセス数やコメント、読んでくれてる誰かに背中を押してもらうと続けられるのだ。
ジュリーとジュリアの場合はパートナーの後押しが大きいのだけどね。アメリカ人のダンナ様ってみんなあんなに優しいのだろうか・・・?

映画の中で、ジュリアもジュリーもル・クルーゼのお鍋(パプリカ色のココットロンド!)で料理してます。鍋ごとオーブンにつっこんだり、煮込んだり。わたしもお肉の赤ワイン煮がつくりたくなりました。
それにしてもゴーカイな料理ばかりでコツは「バターは多ければ多いほどおいしくなる!」ってやっぱ和食では考えられないセオリーなのでした。
上映している劇場が少ないのだけど料理が好きな人にもそうでない人にもおすすめしたい映画です。
そして同じく上映している劇場が少ない映画で観たいのが実はもう一本。『つむじ風食堂の夜』がそれ。もう年内は行かれそうもないのでもうしばらくかかっていてほしいのだけど無理ですかねぇ・・・。

以下は料理つながりで。夜中料理のある日。だしを取ったあとの昆布が溜まったので佃煮にすることに。
中途半端に残っていた牛肉も一緒に入れる。しょうがと共にしょうゆ、砂糖、酒、みりんで炒り煮。さてお味見。
んー、昆布と牛肉は別々が良かったかな。もしくは昆布は細切りにすべきだったか。
でも白いご飯にはなんでもあうはず。