こびとく日誌

クツをつくりながら考えたこと。晴耕雨読な日々のこと。

博士の愛した数式

久しぶりに好きな本に巡り会えたので久しぶりに本のお話ができます。
タイトルは「博士の愛した数式」。著者は小川洋子さん。この本は人から勧められて図書館で予約してやっと手元に届きました。そして一気に読んでしまいました。
「ぼくの記憶は80分しかもたない」という博士とそのもとに通う家政婦とその息子の物語です。数式をこれほど詩的に表現したものは今までなかったであろうと思うくらい美しい表現で数式がどんどんでてきます。素数(1とそれ自身でしか割り切れない数字)がこれほど孤高で素晴らしいものであるということに学生時代に気付いていればもっと数学好きになっていたのではとこの本を読んだ人誰もが思うのではないでしょうか。こびとく、数学は大の苦手でしたが「証明」だけは得意だったのでホントにこの本に早く出会っていればもしかしたら理系の道に進んでいたのかも?!
とはいえ、これが発行されたのは2003年なので無理でした・・・。

そして嬉しいことに映画化されました。公開は2006年1月だとか。公式サイトもごらんになってくださいね。
こびとのくつやのイメージキャラクター(勝手に決めたのだ)の深津絵里さんが家政婦役というのも見逃せないポイントです。映画を観る前にぜひ原作をとおすすめしたいです。
物語の中で博士に贈るプレゼントを考えるシーンで「4Bの鉛筆、大学ノート、クリップ、紙切れ、ワイシャツ・・・博士が必要としているものはほんのわずかしかなかった」とあり、そんな人にあげるものとして「そうだ、靴にしよう。」となるのが靴屋としてはうれしいのだった。どんな人にも靴は必要なものなのだった。小川洋子さん、よくわかっていらっしゃる

さて、今週も土日も作業です。ちょっと忙しくなってきてます。
風邪ひかないように気をつけなきゃ。皆さんも気をつけてくださいね。

追伸・今日おしにも関連の話題をUPしました。