こびとく日誌

クツをつくりながら考えたこと。晴耕雨読な日々のこと。

小さな版画のやりとり

茅ヶ崎市美術館で開催中の展覧会へ。

www.chigasaki-museum.jpな

この場合のやりとりする小さな版画とは蔵書票と年賀状のこと。

蔵書票とは本の見返しに貼り付ける小さな紙のこと。

自分の蔵書だと示すものではあるが、交換したり集めたりするものでもあるようだ。

かつて茅ヶ崎図書館長でもあった斉藤昌三氏のコレクションが展示されている。

どれもこれも愛らしいエクスリブリス。

 

年賀状は総勢161名の年賀状交換グループ”榛の会”のものが展示されている。

今の年賀状よりひとまわり小さい年賀状に版画が施されている。

というか昔は年賀状と言えば版画でしたよね?

展示されていたものにはその年の干支が描かれているものは案外少なくて、むしろ年賀状で版画を刷ることを楽しんでいるような感じで様々な絵柄があった。

昭和初期のものの方が後の時代のものよりむしろカラフルだったのが意外でした。

召集で交換会に参加できなかったメンバーがあとから付け加えた年賀状の展示もあり、大変な時代でも年賀状のやりとりは大切にされていたのだなぁと思う。

今はだんだんと年賀状は送らない傾向になってきたけれど、ちょっと寂しい気もします。プリントゴッコで印刷していた頃も懐かしい。(あれも版画の一種ですよね?)

他には変わった装丁の本の展示もあって、蝶をそのまま挟み込んだものや番傘の油紙を使ったもの、月報や手紙、果ては海苔を使った装丁もあった。

タイトルの『小さな版画のやりとり』という言葉そのものの展示。

本や版画が好きならたまらないと思います。

美術館の敷地内では梅も咲き始めていました。

 

ところで、主にインターネットで繋がらないお客さまと小さなやりとりとして発行していた『クツクツ通信』がついに200号になりました。

1993年1月から始まって100号(2001年12月)のときに書籍化。そこからさらに22年の月日が・・・ってもう何年になるんですかね?まだ生まれてなかった人もいますよねw

ブログやSNSが登場して発行頻度はマンスリーから年2回に減りましたがしぶとく続いていました。

始めた当初とはもう意味合いも存在価値も変わってしまったとは思うけど手描きっていいなぁと思うから時代遅れのままゆきます。

iPhoneのメモで書類スキャンしてPDF化したものを画像に変換してみました。

(実はよくわかっていない😅)