前回のつづきです。
午前3時にテントから顔を出してみたら満天の星だったわけですが、ヘッデンの明かりもたくさん見えました。山では早出とは言うけれど、草すべりを続々と登っていく人の姿があまりに多くてびっくり。
兵庫県の高校のワンゲル部の子たちのテントが周りにあったのですが、2時くらいに目覚ましのアラームが鳴り、その後、朝食を作っている気配があり、午前3時前にはシーンとなった。なるほど、こういうのが当たり前なんだ。ヘッドライトは夜ではなくて朝使うためものなのね。
この高校生たち、ザックは全員お揃いの80Lで18~20キロもの重量を背負ってきたそう。
すごいね。
夜が明けて朝日に輝く北岳。美しかった。
肩の小屋にある『北岳に来ただけ』という有名な看板のところで写真を撮りたかったのだけど、今回は『北岳を見ただけ』になりました。
また来ます、きっと。
シオガマギク、セリバシオガマ、センジュガンピ、ヤマハハコ、ミヤマコゴメグサ
ハクサンフウロもたくさん咲いていました。
本当は詳しい名前はよくわからなくて、カイフウロなのかもしれない。
コゴメグサも"ミヤマ"なのか"ヒメ"なのか自信ない。
シオガマも同じく。
"カモメ"や""シギチ"と一緒で識別しにくいのは大雑把な名前だけわかればそれでいいかな、わたしは。
白根御池のまわりはヤマハハコがたくさん咲いていて嬉しかった。高山植物の中で一番好きかもしれない。
高山蝶のベニヒカゲが何頭もいて手に止まってくれた。キベリタテハ、アサギマダラも飛んでいた。
鳥はとにかくずーっとメボソムシクイが鳴いていた。夕方暗くなってきてからも鳴いていたし、明け方一番に鳴き始めたのもメボソムシクイ。たまにルリビタキ。
あとは登山道ではチビティーチビティー👕👕👕でおなじみのヒガラ。
午前7時、さあ、これから下山だぁと空を見ていたら、ふわりふわりと飛ぶ鳥の姿が!
尾羽に白い部分が見えた。
ホシガラスでした。しかも4羽。これで今年見聞きした鳥112種に。
ホシガラスは標高2000mを超えないと見られない鳥。冬でも下界には降りてきません。
会えて嬉しい。下山中は声も聞けました。
土曜の朝だったので、6時台のバスで到着した人たちが登ってくるのと沢山すれ違う。
わたなべさんともバッタリ!!ビックリ。
2時間近く下って、この世とあの世の境目のような吊り橋を渡ると広河原バス停。
始発のバスまで時間があったので広河原山荘でシャワーを浴びる。
10分800円とのことで(券売機でチケット購入)10分で止まるコインシャワーかと思ったら、そうではなかった。たぶん、時間は目安。
脱衣所にザックを持ち込めるスペースあり。リンスインシャンプー、ボディシャンプーもあり。めちゃくちゃ大急ぎで脱いで浴びて着替えて、頭びっしょりで出てきて15分くらいだったかな?時間オーバーだけどお咎めはなかったです。さっぱりできて良かった。
甲府駅まで行ってしまうと徒歩圏内にはお風呂はなさそうなので10分シャワーおすすめです。
満員のバスに2時間揺られて甲府駅に戻ってきた。
朝はダウンジャケット着ていたというのに信じられない暑さ!!!!
人類が生きていける気温を超えていると思った。
盆地すごい💦
もうちょっとだけ続きます。