こびとく日誌

クツをつくりながら考えたこと。晴耕雨読な日々のこと。

鏡の中の北岳

ステップアップテント泊、芦ノ湖徒歩キャン→荷物背負って塔ノ岳往復→雲取山テント泊のあとは、いよいよ最終目標の北岳へ!

果たしてテント泊装備で3000m級に登れるのか????

 

今回は登山口にたどり着くまでも大変です。

甲府駅午前4時35分発のバスに乗るため、駅近くのゲストハウスに前泊。

フロントは無人タブレット端末を操作してのチェックイン。

ドミトリータイプの4人部屋を2人で専有利用。

こういうところに泊まるのも初めての経験でした。

翌朝バス停に向かうと60人くらいの行列が!

3台のバスが出ました。

広河原登山口までは約2時間。。。遠い〜

運賃は交通系ICカード使えますが協力金300円は現金払いのみ。

 

到着してみれば快晴の登山日和。

準備を整え、6時40分スタートです!🚶🏻‍♀️🚶🏻‍♀️

吊り橋の向こうに北岳。あすこまで行けるかな〜(肩の小屋でのテン泊予定です)

 

最初から急登続きでした。

なんせ10キロオーバーの荷物を背負ってなのでゆっくりゆっくり。

余裕なくて白根御池小屋まで写真も撮らなかった。

 

白根御池手前で足止め。

ヘリでの荷上げ、荷下ろしのためしばらく待機とのこと。

仮設トイレを吊り下げて運んでいたのにはびっくり。

しばらくして 通行解除になり、次のヘリが来るまでの間にそそくさと通過します。

がしかし、トイレに入っている間にまた飛んで来てしまい、もう一度待機。

爆風がおさまり、通行解除。

がしかし、水を汲んでいる間にまたヘリが来てしまい小屋の中で待機。

なかなか先に進めませんw

仮設トイレは4基をそっくり入れ替えしていたみたい。

ヘリを3回見送って、ようやく白根御池に到着。

 

ここから草すべりと呼ばれる急登に取り付きます。

北岳の岩肌もしっかり見えている。

 

振り返るとこの山並み。

登山道にはお花もいっぱい咲いていました。(それは次回に)

 

草すべりをしばらく登ったところでトラブル発生。

なんと同行のMさんの靴底が剥がれてしまいました。。。しかも両足。

持っていたテーピングテープと紐で応急処置します。

とりあえずは固定できたけど・・。

 

さて、どうしよう🤔

 

いろいろ考えてはみたけれど、やはり登頂は諦めることにしました。

戻って、白根御池小屋のテント場に泊まることに決めます。安全第一。

こちらのテン場は予約制ですが幸い空きがあり受付OKでした。この日は高校のワンダーフォーゲル部の団体予約が入っていてほぼ満杯だった模様。

まだ午前中だったので時間がたっぷりできました。

とりあえずアイス休憩。

小屋のメニューに台湾スイーツの豆花があり。そそられた〜(でもお値段にひるむ)

ここでバッタリ会ったお友達によると桃とレモンの豆花(1500円)がとてもおいしかったそうです。次回はぜひ食べたい!

白根御池小屋は本物の南アルプスの天然水が汲み放題。蛇口はひとつですが冷たいお水がいつでもいただけたのが良かった。

30分ほどで行ける左俣コースの分岐までお散歩したり、昼寝したり、ビールとおつまみでいい気分になっているうちに夕刻になり、さほど時間を持て余すこともなかったです。

インターネットとは接続できず、どことも誰とも繋がらない時間。

こういうのが一番贅沢ですよね。

 

午後は雲が出てきてポツポツ雨も降り。

あんなに晴天だったのに山の天気ってほんとに変わりやすいんだなぁと実感。

 

日没の時間になってテントから出てみると見えなくなっていたはずの北岳が顔を出していた。

白根御池に映る北岳。鏡北岳が見られました。

 

今回は時間がたっぷりあったので、お互い納得いくテント張りができて満足。

 

午前3時にテントから顔を出してみたら満天の星空✨✨

(Mさんの一眼レフでの撮影)

たぶん、わたしのこれまでの人生で一番の星の数でした。すごかった。

空にはこんなにたくさんの星があるんだ。

そしてこの星たちは見えないけれど、毎晩うちの近所も照らしているのだ。

見えないけれど、そこにちゃんとある。同じ空。

同じ空なのに下界では全然こんな星が見えなくて悲しい。本当の姿が見えない。

この世には存在するのに目に入らないものが如何に多いものなのか。

と意味なくグルグル考えてロマンチックに浸りました。(めんどくさい女です)

 

長くなったので一旦切ります。