こびとく日誌

クツをつくりながら考えたこと。晴耕雨読な日々のこと。

鳥の羽根 温かく、美しくまとうもの

相模原市立博物館で開催中の『鳥の羽 温かく、 美しくまとうもの』に行って来ました。海外のカラフルな見たことのないような鳥たち(ジャノメドリ、オオフウチョウ、ヒヨクドリなど)の羽根にも目を奪われましたが、やはり足をとめてじーっくり見てしまうのは身近な鳥。
オオルリの全ての羽根を並べたものは圧巻。全部で3100枚以上。
トラツグミの全部もすごい。
オシドリやヤマセミも。羽根だけじゃなくて剥製も横に展示されているので部位がよくわかる。大きさも。
ひとつだけ触ることができたのがヤマドリ。
どうぞご自由に触ってくださいとのことなので遠慮なく。
首のまわりの羽根は非常に柔らかく、肩から翼にかけて手を伸ばしていくと翼がカチッと固いことに驚く。
尾羽もパリパリ。
他の鳥も触りたーい!!

巣材にたくさんの羽根を使うことで有名なエナガちゃん。その巣の展示もありました。
フワフワした体毛始め、いろいろ集めてます。中にはテイカカヅラの綿毛も。
おもしろーい。

けれども一番興味を惹かれたのは羽根を使った道具のコーナー。
バドミントンのシャトルはガチョウの風切羽根。赤い羽根募金の羽根はニワトリ。
ふむふむ。
茶道具の羽箒は知りませんでした。千利休がはじまりの三ツ羽、三枚の羽根が使われます。縁起のいいツルが喜ばれたそう。
そして『盆石のお羽』にも驚きました。
『盆石』ご存知ですか?
ジオラマ?箱庭?のようなものです。
つい先日、骨董屋さんに盆石で使うミニチュアの人形や馬や昔の道具などを見せてもらったばかりでした。
あれを使うのが『盆石』だったのです。
黒いお盆の上に表現される小さな自然。それを作るときに羽箒を使うのです。使われるのは様々な鳥の羽根で小さな鳥の小さな羽根は細かい作業用に。大きな羽根はザッと掃く用にでしょうか?使う場所によって使い分けていたようです。
展示期間中にはこの盆石つくりの実演もあるそうです。(6/12)
バーダーのための企画展かと思いきや、もっと裾野の広い展覧会でした。
6月26日まで開催中。併設のプラネタリウムもぜひどうぞ。