こびとく日誌

クツをつくりながら考えたこと。晴耕雨読な日々のこと。

金沢案内・ロクトノヒロミ

7月に金沢に帰省した折りに立ち寄った21世紀美術館で「広見」についてのコーナーをみつけた。金沢というと袋小路などの狭い道がすぐイメージされるが、もうひとつ町並みの特徴として広見がある。広見というのは一種の広場で道が交差する辻にあり、大火を防ぐため藩政時代に多く設けられたという。(詳しくはコチラのサイトで)

金沢に住んでいても広見にはピンとこない人も多いかもしれないが、こびとくにはちょっと思い出がある。幼い頃、両親が共働きだったため祖母に預けられていたこびとく姉妹。夕方になると父が車で迎えに来てくれて、母の勤め先へ向かう。母の職場のそばに金沢で最も有名な広見の『六斗の広見(ろくとのひろみ)』があり、ここに車を停めて母が出てくるのを待った。いつも次々と母の勤め先の方から帰宅する人が出てくるのに肝心の母はなかなか現れず、父がどんどんイライラしてくるのが子供心にも伝わってきたのを覚えている。朝でかけるときに両親が「六斗の広見ね」と待ち合わせを確認しあうのを聞いては『ドクロノヒトミ』と勘違いし、父のイライラとその恐ろしい名前がしっかりと結びつき、ネガティブなイメージが出来上がっていったのだった。
「ドクロノヒトミ」が「ロクトノヒロミ」だということを知ったのはずいぶんあとになってからのこと。

21世紀美術館でのこの黒板に書かれたプロジェクトはこの広見を現代に生かそうというもの。イベントを行う場としたりする動きがあるらしい。放っておくと駐車場になったり、家が建ってしまったりとどんどんなくなってしまうのだ。やっぱり昔ながらの町並みは残っていてもらいたいな。


さて、染め上がった手ぬぐいです。
夜中に畳んで袋詰めやりました。
すぐにでも販売開始といきたいところですが展示会準備でバタバタしているので金沢から帰ってきてからにしたいと思います。金沢では先行発売です。とりあえず限定20枚ということで。どうぞヨロシク。