こびとく日誌

クツをつくりながら考えたこと。晴耕雨読な日々のこと。

底材の厚み

本底の厚みというのは一体どのくらいが一番適当なのだろうか?

一番最初に作っていたサンダルは10ミリの厚さの底をつけていた。その後、8ミリの底に代わり、さらに薄くなって現在7ミリに落ち着いている。通常、レディス用はもっと薄い底が主流だ。だから7ミリの厚さの底材を探すのは案外、難しい。でもこびとく的には7ミリがベスト。(スポンジ底の場合)
だけど今回つけるのは5ミリの底である。
というのも以前8ミリの底をつけて差し上げたところ、「こんなに厚くしないといけないものなのかなぁ」という感想をいただいたからなのだ。衝撃を吸収することを考えるとつい厚めにしてしまうのだが、地下足袋のように底が薄い方が地面をとらえやすく履きやすいということもある。
7ミリの底にしようかと思ったが前回の8ミリと大差ないのでここは思い切って5ミリ底にしてみた。底が薄い分、中底を銀付き革ではなく、床に4ミリくらいのスポンジを貼ったものにして中底でも衝撃吸収できるようにし、本底を薄くしたのである。
実は、5ミリ底は材料屋さんにサービスしてもらったもの。スポンジ底で5ミリというとすぐ減ってしまうので使うときあるかなぁと思っていたのだが、使うときが巡ってきた。
このクツのオーナーさんはあまり距離は歩かないので減りは少ないと思われる。

なんか底の厚みも奥深い問題なのであります。
このクツも金沢で並ぶ予定。

ところで金沢経済新聞に掲載されました。といっても自分でリークしたのですが・・・。これ見て人が来てくれるといいなーと思います。