こびとく日誌

クツをつくりながら考えたこと。晴耕雨読な日々のこと。

まちぼうけの極楽寺

今日はご注文の靴をお渡しするために喫茶GOKURAKU亭で待ち合わせ。都内にお住まいのお客さまですが習い事が極楽寺近辺だとかで月に2度ほど極楽寺を訪れるたびにGOKURAKU 亭で一服していかれるそうなので、そのおけいこの日に合わせて靴をお渡しすることにしたのだ。

コーヒーを飲みながらお客さまを待っていたら隣の席に座っていたご夫婦がケーブルテレビでGOKURAKU亭を観たのですが・・・とオルゴールのお話をされた。なんの話だろうと思っていたらなんとGOKURAKU亭には100年以上前のドイツ製の大きな(180センチくらいの高さ)オルゴールがあるというのだ。その音をきくために八王子からわざわざいらしたという。では、お聴かせしましょうとハンドルを回すととてもいい音色が流れ出した。スピーカーがついているのかと思うくらいの音響で素晴らしかった。ちょっと大げさだけど大きな教会でパイプオルガンの音をきいているような気持ちになった。大きな円盤を取り替えるといろんな曲を奏でるのだという。そしてもうひとつおまけに箱型のオルゴールも鳴らしてくださった。ガラス越しにチョウチョが二頭、曲にあわせて鐘を鳴らす。こちらもドイツ製だとか。
何度もGOKURAKU亭を訪れてはいたけれどオルゴールのことは初耳だった。偶然あの場に居合わせてラッキー!!カメラを忘れていたので画像をお見せできないのが残念だけどぜひGOKURAKU亭を訪れた際はマスターに「オルゴールを聴かせて」とリクエストしてみてくださいね。

ところで肝心の待ち合わせの方はというと待つ事1時間半。いくらなんでも遅すぎるのでおけいこ先に電話を入れてみるとお身内の急病があったとかで今日はお休みされているのだという。
なんということ!もう少し早めに連絡すれば良かった・・・。でもわたしのケータイにはお客さまから連絡がなかった・・・ん?
そうだった!極楽寺はケータイのつながらない場所なのであった・・・。
とんだ待ちぼうけの極楽寺でした。でも古い柱時計の時を刻む音、120年前のオルゴールの音。しばしのタイムスリップだったと思うことにします・・・