こびとく日誌

クツをつくりながら考えたこと。晴耕雨読な日々のこと。

千畳敷カール

ロープウェイで一気に950m駆け上がるとそこは標高2612mの別天地。
ヤバイ。想像していたよりずっと良かった。

千畳敷カールです。
"せんじょう"というと仙丈ケ岳? "カールと"いえば涸沢カール?と中央アルプスのことを何も知らなかったこびとく。
木曽駒ケ岳は名前はきいたことありました。宝剣岳はきいたようなきかないような。
その高山帯の岩肌の真下に広がる千畳敷カール。
カールとは氷河期の氷で削り取られたお椀型の地形のこと。

そのカールは高山植物の宝庫。
今年はコバイケイソウの当たり年ですって。

散策路は普通に歩けば一周50分ほどのもの。
花の写真を撮りながらゆっくりゆっくり歩く。

黄色い花がいろいろ。
シナノキンバイ、シナノオトギリ、ミヤマキンポウゲ、ウサギギク、ミヤマアキノキリンソウ・・・

木曽駒ケ岳方面は次回にとっておく。

剣ヶ池に映る山並みが美しかった。

お初のチングルマ、花とふわふわの種子に変化したのの両方見られて嬉しい。
タカネグンナイフウロ、ミヤマリンドウ、「タカネ」と「ミヤマ」の使い分けがよくわからない。
「イソ」と「ハマ」みたいなものかしらん。
名前はともかく、名前なんかわからなくったってお花畑は楽しめます。
ずっと聞こえていたのはメボソムシクイの声。おっきなカメラを持ったおじさんが「イワヒバリがいたよ」と教えてくれたけど会えなかった。

去年の上高地行きで味を占めてまたクラブツーリズムの平塚発着のバスツアーにおひとりさま参加しました。
個人で行くより交通費が安く、路線バスやロープウェイの乗り換えがチケット購入なども不要でストレスなし。路線バスは団体用なので待ち時間ゼロ。おまけにおにぎり弁当付き。あちこち観光地に寄るのではなく千畳敷カールのみなのがいい。散策はフリーで90分。
千畳敷カールの景色が良かったのは言うまでもなくですが、マイカー規制の菅の台Pからロープウェイのしらび平駅までの山岳道路を走る路線バスの運転手さんのハンドルさばきと無線で連絡をとりながらの連携プレーのすれ違いにも感動。
そして日本一の標高差950mを駆け上がるというロープウェイにも驚愕。
昭和40年代頃の観光開発って今よりずっとアグレッシブだなぁと。
このロープウェイができて2年後に中央アルプスライチョウが1羽もいなくなったということは先日知ったばかり。
そしてここのお花畑にも猿が現れ、花を食べているそう・・・
いろいろ考えることも多い一日でありました。