こびとく日誌

クツをつくりながら考えたこと。晴耕雨読な日々のこと。

スタートからA2麓まで

金曜午後3時UTMFスタート!今年のスタートは押し合いへし合いしなくてもいい幅があったのでストレスなし。ダッシュしないと渋滞にはまるって心配もないので楽しくスタートできました。
さぁ、いろんなところからいろんな富士山見るぞー!スタート地点の富士山はこんなでした。スタート時には雲がかかって見えず。

最初の林道ですごく目立っていた人。なんとわらじ!ふろしき包みを背負っていてふろしきの中は替えのわらじが13足入っているそう。大阪からの参加とおっしゃっていました。

全体的にいいペースで走っている感じ。これから100マイルだというのにのんびりムードはあまりなかった。
わたしはと言えば3週間前からレストに入っており、1週間前でも走っている人を見てもっとできたのではないかと焦っていたけれど休んで正解。しごく足も身体も軽かった。
ただ序盤から左足の骨折したとこと右膝の外側(チョーケイ?)に痛みを感じているのがやや不安要素。骨折部の痛みなんてとっくになくなっていたはずなのになぜここで痛む?やはり痛みは精神状態と連動するのか?
ちょこっと渋滞する部分もあったがそのくらいの方が休めてよく、順調に粟倉15K。予定より15分くらい早かった。トイレはどうせ次のエイドで入るのでここはスルー。水の補給もなし。
そしてA1富士宮22K。予定より20分速い。ちょっとしまったな、と思った。速すぎたかもしんない。
トイレ行列はたいしたことなかったので並ぶ。ここでスタートから一緒だったマキさんと別れる。彼女とはその後も再会と別れの連続になるのだが。
並んでいる間にライトの準備とジェル補給。10分ほどで順番がまわってきた。よしよし。
エイドのフードを少しつまんで出発。いよいよ天子山地へ。
天子登山口からすぐはひどいぬかるみ。週はじめの雨の影響があったのだ。これが続くのかと嫌な予感がしたが最初だけでぬかるみはそのうちなくなった。天子ヶ岳の登りは急でガレているのはわかっていたし、なんとなく記憶にもあった。天子ヶ岳から長者ヶ岳までは割とフラットで30分くらい。そこででーーんと夜富士。ほんとにほんとにカッコイイ。天狗岳は気づかないうちに通り過ぎて気づけば鉄塔のある場所で「ここはどこですか?」ときいたら「熊森山手前でーす」と言われ、えっ、もうそんなとこ?!と大変だったけど時間的には思っていたより早い通過の天子山地であった。雪見岳がないとやっぱり楽だな。と思ったのもつかの間、熊森山の下りは大変だった。どうでもいいけど天子山地は雨だとどうすんのさ?というコースですね。
当日が雨じゃなくても事前に雨だとアウトだろうなぁ。
で、熊森山からやっかいな下りを経て林道の下りになるのだけどここが全く走れない。なんで下りの舗装路が走れないのかわからないけどとにかくダメでした。峠走40キロとかしてた割にはほんとにダメでした。
エイドまでのフラットなトレイルでもさほど走れず。すでに眠くて眠くて。まだ40キロちょいしかきてないのに。眠くて歩いていると今度は寒くなってくる。
しかし、ここでも夜富士の存在感。満月の夜だったのでとにかく美しかった。
眠気と寒気が来るのは低血糖の前兆かと思い、ラムネを食べる。(あまりブドウ糖効果はなかった)
途中で話した人は「この辺りは40時間切りのペースですよ」と言っていたが本当だろうか。本当ならペース間違えてるよ、わたし。
意気消沈してA2麓50Kにin。しかし予定よりかは1時間くらい早かった。
ここでラン仲間が5人ボラしていて到着するとみんなが集まってきてくれた。すごい嬉しそうな顔をしてくれる。気味が悪いくらいみんなニコニコ。写真撮ったりなんだりしているうちにわたしもつられて元気になってきたので仮眠はなしで進むことにする。お湯をもらってフリーズドライの味噌汁をつくり、持ってきた小さく握ったたけのこごはんのおにぎりを食べる。今回は味噌汁とおにぎりに助けられた。
食欲なくなっても食べられるように試食をして一番おいしいと思った味噌汁を持ってきていた。
おいしいと思えないと吸収率は下がってしまうときいたのでジェルやエナジーバーに関しても好みの味を模索してきたつもり。
実はこのエイドで振舞われるはずの焼きそばはすでに売り切れでがっかりしたのは事実だが、わたしのような後方ランナーの場合売り切れは想定内なのであれば御の字くらいの気持ちでおにぎり持ってきてたので問題なし。このあといろんなところで「焼きそばがなかった」という会話は散々きくことになるのだが。ああ食べ物の恨みは恐ろしい。
次のエイドA3本栖では果たしてゆば丼が食べられるのだろうか??なーむ。