こびとく日誌

クツをつくりながら考えたこと。晴耕雨読な日々のこと。

2015UTMF・前編

UTMF終了しました。
残念ながら河口湖をスタートして富士山ぐるりでまた河口湖に自分の足で戻ってくることができませんでした。
A3富士宮エイドの関門突破することができず、約73キロ(雨により直前にコース変更がありA3までの距離は伸びた)17時間19分でわたしの旅は強制終了。泥だらけでしばしボーゼン。

リタイア700人って・・・(出走者1400名弱)

いつものようにレース中食欲なくほとんど何も食べられなかったのにここで富士宮やきそばをガッツリ食べられた。
悔しい反面、もうこんな辛い時間は終わったのだ、この先に待っているだろう地獄のような道に進まなくていいのだとホッとしたのかな。急に食欲が出た。
いろいろな思いが錯綜する。

長くなりますがレポいきます。小雨の中のスタート。
たくさんの応援に見送られテンション
調子にのって沿道の人たちに手を振ったり、ハイタッチしながら走っていたら、かなり後方の位置になってしまった。その後トレイル入り口で渋滞にはまる・・・orz
以前にも書いたようにわたしにとっては前半の関門時間が全て厳しいものでちょっとでも気を抜くと関門突破できないことは充分認識していた。なのに20分以上の停滞。出だしから暗雲
案の定最初のエイドA1精進湖民宿村到着は予定の30分以上遅れ。しかし、ここは関門じゃないので遅れても通過はできた。そしてここで次の関門が1時間延長されたことを知る。よって次の関門まではなんとか行けそう。
エイドはスルーするつもりだったけどせっかくなのでおもてなしの「すい豚」を急いですする。腰ライト装着。滞在4分。
次のエイドまでの関門時間は延長されたがその次のエイドの時間はそのままだったので全く気を抜くことはできない。100マイルという長いレースなのでマイペースでのんびり行けると思ったら大間違いでわたしにとっては次のエイドまで31.5キロ制限時間6時間のレースといった感じ。しかもその先を考えると1分でも2分でも貯金が欲しい。
すごーく頑張って走ってたと思う。何度も言いますが100マイルのレースなのに・・。
烏帽子岳登り口でヘッドライト装着。パノラマ台では真っ白でなんも見えず。写真撮ろうかと思ったがそんなことしている余裕はない。とにかく急げ。
この本栖湖北側のトレイルは距離はさほどではないものの、急峻。去年のSTYで逆走しているわけだが、よくこんなとこ登ったよなぁと思うような中ノ倉山からエイド前の下りだった。頑張ったかいあって、これまでの遅れを取り戻し、最初の予定通りの時間にA2本栖湖エイド到着。もちろんここでもゆっくりしている余裕はない。昨年ほどではないにしろ混み合うエイド。混雑で食べ物に手が届かない。
でも飲料の補給をしなくてはいけないのでボトルに水をもらう。
今回わたしはハイドレに水、フロントのボトルにほうじ茶、アミノバリューを用意していた。粉末のアミノバリューと粉末のほうじ茶(石川県民のこだわり)をもち、減った分だけ水を追加し、粉末を溶かしていく作戦。自分好みの飲料を最後まで飲むためにはいい方法だった。しかし、粉末の封を切ったりするなんでもないことにも手間取ったりもし、本栖湖エイドで10分滞在。お茶つくっている間に「ゆば丼終わりました〜」と言われ大ショック。(前回も売り切れだった)
前半はおもてなし食べ物のことは諦めようと気を取り直しエイドを出た。とそこでKさんにバッタリ遭遇。Kさんとは昨年のハセツネのときに日の出山からゴールまでをご一緒した仲。彼のおかげでわたしは走り続けることができ19時間切りができたのだ。
またこんなところでバッタリ会えるとは運命すら感じる。
そしてあのときのように一緒に走り始めた。本栖湖湖畔の舗装路3キロ。昨年は全く走れなかったが今年はそんなこと言ってる場合じゃない。とにかく走れー!(でもときどく歩く)
途中で「がんばれ!がんばれ!」という聞き覚えのある声が!?あれっ?
沿道で応援する夫でした。
今回わたしのサポートを夫にお願いしており、てっきりエイドしか会えないと思っていたのでサプライズ応援。暗闇の中でも声で気付くなんてと、さっきはKさんとの運命を感じていたが今度は夫との絆を感じたりもした。いろいろ多感なUTMF。
前日に雨のためコース変更があり、この先竜ヶ岳は登らず、遊歩道を通る。そのため当初より時間は短縮できるはずなので次のエイドには絶対間に合うと信じていた。しかし、距離はコース変更でかなり伸びていたので歩いていては間に合わない。芦ノ湖の遊歩道を延々走った練習を思い出しつつとにかく走る。(でも走り続けられなくてときどき歩く)まわりには歩くひとはあまりいなくてみんなちゃんと走っている。みんなすごい。
ねー、100マイルもあるのにこんななの?「早歩きでいけるよ」ってきいたのは何だったのか???
ひとりだったらもっと歩きも多くなったかもしれないがKさんも一緒だったので結構がんばれたと思う。
しかし、このパートは長かったな。いけどもいけどもエイドらしきものに辿り着かなかった。朝霧高原レースで通った記憶のある場所。原っぱの中とか笹の道とか。最後に天子山地らしき山が見えた!斜面にライトの列が連なって登っているのがみえた。すごいキレイでもあんなに高いところまで・・・。あれが雪見岳1605M。そのふもとのW1麓エイドにin!
やった!予定より少し早いから少し休めそう。Kさんとはお互いの健闘を祈りここで別れる。わたしはサポーターのもとに。
つづく。