こびとく日誌

クツをつくりながら考えたこと。晴耕雨読な日々のこと。

UTMF44キロ

さて、すでにご存知だとは思いますがとにかく雨に祟られた今年のUTMF/STY。
富士宮に大雨警報が発令されたとのことでスタートが2時間延期に。12時の発表ではスタートしてもトップ選手が麓のエイドに到着したときに警報が解除されなければそこでレースは打ち切りになるとのことでした。(コースである麓のあとの林道が警報発令中は通行止めになるため)
そして2時間後の開会式で重大発表が!!
レースは麓エイド49キロ地点で終了が決定したとのこと。
発表した鏑木氏は泣いておりましたがわたしらも涙・・・。
仕方ないこととはいえ、昨年のリタイアから一年、このリベンジだけを目標に走ってきただけに。
それでもどよめきのあとは拍手が起こりました。悔しいのはみんな同じ。
わたしは距離は短くなったけど予定通りの100マイルのつもりで走ろうと決めました。
自分にとってはギリギリの富士宮の関門時間。そこまでは行けないのだけど麓まで想定通りに走れたなら完走の可能性はあったと思えるから次につながると思った。
距離が短くなったことでスピードレースになるだろうけどわたしは自分のペースで行く!
スタートです!
去年は後ろからのスタートで沿道のハイタッチにも応えていたら渋滞の後ろの方になってしまいかなりの時間のロスをしてしまったので今年は去年より前に並び、遊歩道もそこそこ頑張って走ったつもり。でもダダ抜かれ。
道路横断箇所は去年より全然早く渡れた。でもトレイルに入ってから列はなかなか動かず。

なんと諦めていた富士山ビューが!!
ここは2014年のSTYのときに通ってあとちょっとでゴールという地点でわあ〜と風景が広がってて感動した場所。
このあと足和田山に続くトレイルは去年よりぬかるみはマシでした。幅が広い走りやすいトレイルが続くのでどんどん後ろから速いひとたちがやってきます。抜かれるだけ抜かれて落ち着く感じ。
お友達にもほぼ全員に抜かれました。知り合いの中ではわたしが一番遅いからね。でも背伸びしてもしようがないのでわたしは休憩少なめのカメ戦法で行くのみです。
ウォーターエイドの鳴沢でトイレin。ここだと並ばず入れる。ウォシュレット温便座です。
そのあとの7キロのロードは多分、去年の方が速いペース。去年はとにかく渋滞で時間がかかりこんな序盤で関門アウトしちゃう〜と必死で走ってました。

A1精進湖民宿村のinは予定の時間通り。コーラ2杯、オレンジ、バナナを食べてすぐに出る。すいとんは去年食べたから食べなかった。滞在時間4分。
今年の秘策はマイカップ。ジップロックに入れてビョーンと伸びるコードにつないでザックの外ポケットに収納。これだといちいちザックを下さなくても取り出せる。とにかく不器用なわたしはザックからの出し入れにいつももたついてしまうので今年は改良してみたわけ。これ、すごく良かった。
エイドを出てしばらくすると去年ライトを準備した登山口。トランペットでロッキーのテーマを演奏してくれる人が今年もいた。その隣でリコーダーの女性も。こういう途中の応援がすごく力になります。
しかしこの登山口から烏帽子岳への登りがきつかった。
一体お前はこの夏何をしていたのかと問いたくなるようなダメっぷり。去年より登れなくなっているかも。
みんななんでこんなに速い?ときどき路肩に避けてお先にどうぞと譲る。
まあそれでも我慢、我慢。とにかくひたすら登ったり下ったりを繰り返す。長い急な登りが続くといつものオエオエッも始まった。まだ序盤なのにくるのが早すぎる。気持ち悪いのは波のように来たり去ったり。
でもそのうちお腹が空いてきた。あれっ?食欲ある?これは良い兆候。
中の倉峠過ぎ、仏峠過ぎ、エイドまでは最後はかなり急な下りだったはず。
そこが今年はドロドロツルツルになっていた。ロープ伝いに連なって慎重に降りる。やっぱ雨だと時間かかるなぁ・・・。
去年の関門時間の10分前にA2本栖エイドにin。今年は関門が緩くなってプラス1時間ある。なので焦る必要はなし。
そしてまず目に入ったのは待望のゆば丼
去年も一昨年もお目にかかれなかった。ちょうどお腹も空いてるし遠慮なくいただく。(もっと早い時間だったら青ネギのトッピングがあったらしい)
ここで食欲あったことが唯一の成長の証。
で、ここで一緒に箱根で熟女練したMさんに会い、ゴールが麓ではなく朝霧高原道の駅(44キロ地点)に変わったことを教えてもらう。SMSで連絡は来ていなかったので(auだから?)教えてもらわなければ知らずにいたかもしれない。そしてさらに希望者は明日STYを走っても良いという情報も教えていただく。
なんと粋な計らい!とそのときは思った。
そもそも100マイルを走る準備をしてきているのだから、続きのSTY70キロは行けるはず。
二つ足せば100キロ超える。ならば行くしかないっしょ
計画では本栖エイドでは滞在10分だったのだが、明日もあるしとちとのんびりして19分でout。
ここから先はロードが多いので走れば暑いかとレインウェアをザックにしまって出発したがエイドを出た途端に土砂降り。慌ててレインウェア着る。
わたしの苦手な走れる(走らなくてはいけない)区間。去年はトレラン天使Kさんが現れ一緒に走った。
今年は熟女練仲間Mさんと並走。多分ひとりだともっと歩いてたと思う。ひっぱってくれる仲間はほんとにありがたい。朝霧高原付近のトレイルは田んぼよりひどい状態。避けることはせずに真ん中をズブズブ走る。歩く。コース短縮は残念だったけどこのトレイルの状態と未だに土砂降りなのをみればもう納得です。
去年の天子山地の状況を知っているだけにこの大雨で天子でレースを行うのは無理と思った。行けと言われれば行くけどね。
国道であと3キローと応援してくれる人たちがいた。嬉しい!ありがとうございます!
そのあとちょっとロストしたがしばらく進むといきなり両サイドにたくさんの人!
ハイタッチをしてくれる。
ああ、ゴールの花道★
急遽ゴール地点変更で何もないアッサリしたゴールを想像していたのでこれには驚き。
いや、むしろ通常のゴールより盛り上げてくれているのだ。
温かい、特別なゴールだった。

自分の走りは練習していた割には全然たいしたことなくて、たったの44キロなのにいっぱいいっぱいで、精進湖までのタイムは一応合格点だけどそのあとうまく行けたかどうかは結局わからず。
短縮になってなかったら100マイル走れただろうか?と考えるとやっぱりダメだったかな〜と思う気持ちの方が強い。だけどこのあとSTYも行く!と即決したのは去年とは違う自分かな。
そういうわけでゴールしたけどまだ続きます。