こびとく日誌

クツをつくりながら考えたこと。晴耕雨読な日々のこと。

man man zou

のろのろ歩け (文春文庫)

中島京子さんの『のろのろ歩け』を読む。
表表紙には『のろのろ歩け』とあり、裏表紙には『慢慢走 man man zou』とある。
中国では別れ際のあいさつに『ザイチェン(see you agein)』というのと『マンマンゾウ(take care)』が使われるらしい。勘定を終えたお店などで帰り際に言われる『慢慢走』という言葉が主人公夏美の心に留まる。
慢はゆっくり、走は走るの意味ではなく"歩く、行く"という意味で「ゆっくり行けや」と夏美は解釈するが、実際は「お気を付けて」という決まり文句のようだ。
1999年の北京で中国初のファッション誌創刊の仕事に奔走する夏美。現地の人たちに反対されながらも、まだ寒い1月の北京で白い春の服を集め、モデルたちに春の格好をさせ撮影強行。北京の冬は寒く、そしてそのあとには夏が来る。巻頭特集では『冬の服をまだ着て春に備える』がいいと言われるのを『北京に春の服が来る』以外にない!と鼻息も荒く・・。

無事、仕事が終わり日本に帰国する前日の夜、顔なじみになっていた用務員の女の子から手編みのカーディガンをプレゼントされる夏美。
冬の間はこれを着て暖かくしてください。そして冬が終わってもすぐに涼しい格好をしてはいけません。
中国伝統的な医学の考え方です。
暖かくなったからといってすぐに涼しい格好をすると病気になるのでまずこのような上着を着て体を慣らしてから涼しい格好をするのです。そして秋になって寒くなってもすぐに暖かい服を着ないで体を寒さに慣らしてから暖かい格好にします。それがとても体にいいと昔から考えられているのです・・・

わたしの心にも夏美とはまた違った意味で「慢慢走」が響いた。
合い言葉はマンマンゾウ。
ささくれ立ちそうになったら「マンマンゾウ」とつぶやこう。
忙しいは心を亡くすと書きますがそんなときこそ「のろのろ歩け=慢慢走」

ダンボールを中底にラフを作っていたら
これ、ルームシューズでもいけるやん!って思いました
時間がないから思っただけだけどー
あと4日でなんとかなるのか、ならないのか・・んー