こびとく日誌

クツをつくりながら考えたこと。晴耕雨読な日々のこと。

ヨム マラソン

最近、ランニング小説ばかり読んでいるこびとく。
これから読もうと思っている2冊。『湘南ランナーズ・ハイ』はカバーの写真が鵠沼海岸と柳島を結ぶサイクリングロード。ここで練習を積んだ人たちが第1回湘南国際マラソンを走る。月例湘南マラソンを走るシーンもある。わたしがいつも走っているコースなので読みながら情景が浮かぶのが楽しい。まだ読み始めたばかりなので帯にあった『ミステリー』の言葉がピンとこない。このあとどう展開するか楽しみ。

そして先日読み終えたのは『ヨム マラソン 42.195kmの脳内活劇』。スポーツ記者で市民ランナーである吉田誠一氏のノンフィクションである。脳内活劇とあるようにマラソンレース中に考えていることが綴られている。市民ランナーとはいえ、大きな海外レースに参加し、タイムは3時間30分を切るというのだから、わたしなんかには手の届かない存在ではあるのだけどそれどもウン、ウンとうなずけるところが随所にある。面白かったのはランナーというものは職人のように脚を作ってゆくということ。ここをもう少し削ってみようかとか日々脚を眺めては自分の理想のカタチに近付くよう頑張っているのである。わかるなぁ。
そして彼もまた書くことに行き詰まったら走りに行くのだと言う。この『ヨム マラソン』はそうやって走りながら書いたのだそうだ。最近のわたしも行き詰まったら走りに行く。良いアイデアが浮かばなくて焦ってイライラしているようなとき走りに行く。本当は走っている場合ではない、そんな時間はないというときでも。10キロ走って1時間、ストレッチやシャワーの時間を入れても1時間半あれば良いのだ。汗と一緒に心の中の澱のようなものが流れてゆくのを感じる。走ったあとは本当にスッキリする。

これが運動のニガテなわたしが走る理由かな。


この夏は今までで一番良く走った夏。
少しは成長してると良いのですが・・・
ランニングコースから眺める江の島が好き。