こびとく日誌

クツをつくりながら考えたこと。晴耕雨読な日々のこと。

東洋のスイスで聴き鳥

先週末、一泊二日で野鳥の会の『鳴き声による識別•調査入門編』を受講してきました。

遠征先は東洋のスイス、岡谷市

一日目は室内講義と二日目の下見。

二日目は野外実習。

センサスと呼ばれる鳥類調査について学ぶ講習です。

本当言うと調査に興味があったのではなく、『鳴き声による識別』についてスキルアップできればと思っての参加でした。

有料講座なので内容をこのブログに詳しく書くのは控えますが、ぼんやりとしか知らなかったセンサスについて学びが多かったです。

センサス記号をようやく理解しました。

S はsongでさえずり

Vはvisualで目視

Cはcallで地鳴き など。

二日目早朝より野外実習へ。

ラインセンサスと呼ばれる調査方法を実践してみます。

時速1~2キロで歩きながら、確認できる鳥の種類、数を記録していきます。

くるみやまびこは岡谷駅で購入した行動食。クルミっ子的な焼き菓子。

 

遺跡がありました。

 

調査は往復で行うのですが、鳥の名前と数を記入する他にそれを確認した場所を地図に落とし込む作業もあり、記入用紙、紙地図、スマホ(ジオグラフィカで現在地確認)を同時に見ながら進むので(おまけに雨も降ってきて)、復路の後半になると集中力も切れてしまった。調査精度は復路は落ちてしまう・・。

しかしながら、ロゲイニングで紙地図には慣れていたし、トレランでジオグラフィカを使い慣れていたのが今回役立ったと思う。

 

野外調査終了後は室内にてまとめ。

各々、調査した種の数、個体数の集計をする。

往路では24~5種の鳥が確認できたそうだが、わたしは19種。

一番個体数が多かったのはヒヨドリ。これは皆さん一致。

他に多かったのがメジロキビタキ、ウグイス、サンショウクイ、とここまでは一緒だったが、わたしの場合はシジュウカラの数も多くなった。

ヤマガラも多かったですね』とのことだったので、おそらく、ヤマガラシジュウカラの識別ができておらず、ヤマガラの数がシジュウカラに含まれてしまったせいだと思われる。

あとノスリを3羽カウントしていて、アレっ?となる。

鉄塔の上に止まっていたのを進んだカーブの先でもう一度ダブってカウントしてしまったみたいで正解は2羽。

このようにしっかり数を集計することによって見えてくることがあるのが新鮮だった。

いつもはなんとなく、〇〇がいたー、わぁ〜△△だぁ〜と鼻の穴大きくしているだけなので。

そしてこの例からわかるように、調査結果は常に個人差があるものらしい。

そんなでいいの?と思ったけど、そういうものらしい。

『鳴き声による識別』についてはとにかく経験、場数が大切とのこと。

うーん、ここにも近道や秘策はなかったようだ。

にしても、やはりセンスもあるんじゃないかな。

すぐに覚えられる人、聞き取れる人というのはいるのだと思う。反してなかなか覚えられない、聞こえない人というパターンもあるのでしょうね。耳が痛い・・・

ではセンスがなければどうすればいいかと頭を抱えてしまいそうだけど、好きになること、興味を持ち続けること、これにつきるのだろうなぁ。

ということであれば、好きならばそれでいいよね?何事も。

 

ジョウビタキが民家の庭でさえずっていたり、コムクドリが電線で群れてたり、住宅地でカッコウの声が聞こえたり、驚きの岡谷でしたが、山と湖に囲まれた地形を見て納得。

 

岡谷はうなぎも有名らしい。

帰りの電車まで時間があったのでうな丼を食べてから、ある場所へ向かう。

ある場所については次回につづきます。