えのすい(江ノ島水族館)の子ども研究員による『深海の生きもの研究所』が4年ぶりに開催されました。
だいぶん前ですが、子ども研究員たちがしっかりしてて本当にびっくりした思い出が。
子どもボランティアの子たちが深海生物について解説してくれるこの催し。(無料)
久しぶりに訪れてみると最終日だったせいか、ギャラリーはほぼ父兄の方々でちょいアウェイ感を味合うことに。
そんなわたしに優しく声をかけてくれたのが高学年の研究員くん。
『よかったら一年生の書いたメモも見てやってください』
言われるがまま、小さなスケッチブックのページをめくる。
一年生らしい文字で書かれた『ハオリムシ』にまつわるメモ。
さつまハオリムシ、発見されたのが1980年代だか1990年代(すみません、うろ覚え)、硫化水素がえさ、口や肛門はない、ページをめくるたびに高学年研究員くんが解説をしてくれる。
- さつまっていうことは鹿児島県で発見された
- 海底火山の噴出する硫化水素をエラで取り込む
待って!硫化水素って死ぬやつだよね?
『ハイ危険です。だから硫化ナトリウムで飼育しています』
ここで初めて水槽に入っているチューブの束のようなものがハオリムシだと気づき水槽を見る。
ハオリムシは動物ですか?
『ハイ、ゴカイやミミズの仲間です』
『外側のチューブはハオリ(羽織)で中身がハオリムシです』
『聞かれる前に言いますが寿命は100年以上です』
えー!?
でも発見されたのは割と最近じゃない?
『はい、なので何年生きるかはまだわかりません』
なんなの?なんなの?ハオリムシって。。
硫化水素を栄養にする?
『はい、光合成のようなものです』
『本体は誰も見たことがなくてチューブの先端が赤くなっているところがハオリムシです』
もう一度水槽を覗くと確かに少し先端が赤くなっている場所があった。
チューブは本体ではなく"外側"だという。
このあともしつこくわたしのトンチンカンな質問が続き、研究員くんは半ば呆れ顔であるが解答してくれる。
最後に研究員くんがハオリムシなんて存在する意味がない、なんでいるんだろうと言うのでいや、そんなことはないよ!全ての生きものには生きている意味があるんだよ!!と伝えてみたものの・・・あまり説得力なかったかなぁ。
だって、火山で発生するような毒ガスを身体に取り入れてくれているってことは他の生きものを助けているってことでしょ。
光合成する植物は二酸化炭素を取り入れて酸素を供給してくれる。酸素がなかったら生きられない生物のためになっている。そういうことじゃないのかなぁ。。。
帰ってきてからハオリムシについて検索。
深海の生きものっておもしろい。
サガミハオリムシという相模湾で発見されたハオリムシもいる。
えのすいでは飼育法を試行錯誤しながらハオリムシの長期飼育記録を更新し続けている。
170~250年生きるとも言われているのだがw
久しぶりに「えのすい」のカテゴリーで記事が書けて良かったです!
今回ハリオムシの写真は撮らなかったので代わりにクサギの花の画像を。
昨日の朝ラン、この緑地内でアオバトの声を聞きました。
前回聞いたのは2021年9月だったか?
ずっとここにいるのか?それとも移動するのか?
はたまた大磯まで海水を飲みに行くのか?
わからないけれど、いつかわかる日が来るといいな。