こびとく日誌

クツをつくりながら考えたこと。晴耕雨読な日々のこと。

ピンヒールのバックベルト

6.5センチのピンヒールのバックベルト、履き口超浅めのおねえさんクツです。こんなので歩いたり、階段上がったりとかするなんて驚きです。指マタも見える浅さと思われるのでどこで足を支えているのかさっぱりわかりません。バックベルトのセンターのゴムが縫い目から切れてしまったので修理するためお預かりしたのだ。4カ所をほどいて、切れたところを裁断し、少し長さを詰めることになるが再びゴムを縫い付けるという作業。
甲革はカーフで細い番手の糸で実に細かく縫ってあるのでほどくのがとっても大変だった。さらにどこの接着剤を使っているのか見事なまでにガッツリとくっついていた。おかげで作業のほとんどは分解に費やす。
こういう華奢なクツは繊細な革を使うのでステッチも細かくて結果、縫い目から切れるということはよくある。

なんか遠い世界のものと格闘していた時間だったナ。