こびとく日誌

クツをつくりながら考えたこと。晴耕雨読な日々のこと。

ゴルフシューズ

お客さまからお電話でご相談があった。
ゴルフシューズは作れないですか?とのご相談である。
昔のゴルフシューズは革底に鋲を付けていたときく。
でも今のゴルフシューズはゴムで鋲の形も一体化している底になっているらしい。
この靴底が問題なんですね。
材料として靴底が手に入れば作る事はできると思う。
でも材料屋さんでゴルフシューズ用の底材を見かけたことはないなぁ。どこに売っているのでしょうか?そして小売りしてくれるのでしょうか?小売りしてるということなら多分それは修理用に違いないので修理屋さんにきけば教えてくれるかな?
お客さまはご自分のゴルフシューズの底を上手く剥がして、それを新しい靴に付けたらどう?と提案してくれたのだけどそれはちょっと無理な気がする。
第一、再利用できるほどきれいには剥がれないと思う。剥がれたとしてもそれがこびとくの木型の靴にぴったり合うとは考えられない。
中途半端なものを使ったもの作りって一番面倒なのだ。

以上のことから考えてもお断わりするのが通常なのだけど、そのお客さまは外反拇趾とか色々あって市販のものがあわないことをこびとくもよく知っているので「ちょっと考えてみます」と答えてしまった。もちろんアテがある訳ではない。結局できないかもしれない。
お客さまとの関係が密接になればなるほど、難しい案件が持ち込まれるなぁ。
ノーと言えない日本人になっております・・・。
靴つくり仲間の皆さん、良いアイデアがあれば教えてくださいね。


もといた会社の社長の書いた本。
友人が送ってくれました。アリガトウ。感謝!
表紙の写真の靴がきもち良さそには見えないなー