こびとく日誌

クツをつくりながら考えたこと。晴耕雨読な日々のこと。

氷壁

今日も雨。
晴耕雨読といこう。
井上靖『氷壁』を半分くらい読み終える。
昭和30年代のストーリーである。
魚津と小坂の二人の登山家は年末年始を利用して前穂高東壁登攀を計画する。
登攀途中でザイルが切れ、小坂は滑落死することとなる。
ストーリーや小説のモデルについてはこちらのサイトが詳しいのでよろしければごらんください→
ちゃんと山と高原地図にも「氷壁」の舞台と記載あり。

実はGWに上高地への旅を計画していたのでアクセスなどいろいろ調べているうちにこの小説に行き当たり読んでみることにしたのだが、ちょうど調べていた地名もバンバン出てきておもしろい。
魚津と小坂の上高地へのアプローチはこんな具合。
12/28 22時45分の夜行列車で新宿を発つ。12/29 4時57分松本着。1時間ほど待って島々行きの電車に乗り40分で島々に着く。そこから沢渡行きのバスに乗車。ようやく夜が明けてくる。テントやツェルト、ザイルなどはあらかじめ徳沢小屋まで送ってあった。
沢渡についたのが午前10時。ここのよろず屋兼旅館で準備し11時に上高地に向け出発。ここからは徒歩。坂巻13時、中の湯14時、釜トンネル14時半、大正池15時45分、ホテルの番小屋17時。ここの2階に寝る。
12/30 8時番小屋出発。雪一尺位。河童橋まで30分、河童橋より明神まで1時間、さらに徳沢小屋まで1時間半。午前11時に徳沢小屋。

こびとくが調べたアクセスだと新宿駅を22時25分に出発する夜行バスは翌朝の5時20分には上高地に着く。
電車だと特急で松本駅、そこから上高地線新島々駅まで30分ほど。新島々からはバスで上高地まで。トータル5〜6時間くらいか。
これでもアクセス大変だなぁと思っていたけれど、沢渡から歩くしかなかった時代ならもう一泊必要で、でもそういう距離と時間が山へ向かっていくという気持ちを高めるのちょうどいい、なんとなくそんな気もした。
そして魚津と小坂が歩いたこの道をもうすぐわたしも歩くのだ。
買ったばかりの地図を広げながら『氷壁』を読み進める。
上高地を拠点にこれほどいろんな山にアプローチできるとは知らなかった。
はじめての上高地、とっても楽しみです。
しかし、その前にサンダル製作をば。
今年もアトリエkikaさんにて5月20日より28日まで『夏のサンダル+夏の帽子』開催予定です!