こびとく日誌

クツをつくりながら考えたこと。晴耕雨読な日々のこと。

蝶ヶ岳その3

ヒュッテで休憩中も窓の外では霧が出たり、切れたり。
それだけ風が強いってことですよね。30分近くまったりしたあと蝶ヶ岳山頂に向かう。ヒュッテから5分も離れていないところが山頂だった。毎度おなじみニアピン賞

うぬー やっぱり霧で見えないかぁ・・・

と思ったら少し見えてきた!前常念岳
しばらく待ってみることにする。

いや、やっぱり無理でした。
このときトレランスタイルの人が二人登ってきた。Tシャツ、生足、短パンだから異様な感じに見えた。

ついに諦めて徳沢に下山することにした。しかしこのとき霧で辺りは真っ白で登山道も道標も見えなくなっていて下りるべき道を見失っていたわたしたち。コンパスを出して方角を確認していたらまた霧が晴れてすぐそばに道標と登山道が見えてホッ。ひとりだったらパニクってたかもなぁ。

あ、残雪がある!
ここが蝶ヶ池? 無粋な看板とかが一切ないので地図で確認するしかない。たぶん蝶ヶ池。
そしてここはお花畑だった。ハクサンイチゲが群生!!

アオノツガザクラ(撮影時はもちろん名前わかりません)
コイワカガミも。

一番感激したのはクロユリ。我が石川の郷土の花。切手の絵でしか見たことなかった。
この色といい内側の模様といい、とにかく独特だ。

独特といえばこちらのキヌガサソウもかなりの存在感だった。
でかい!何コレ?と二人で盛り上がる。同行のKさんもお花が好きな方だったのでこの高山植物たちに出会えた感動をシェアできて嬉しかった。不覚にもこの蝶ヶ岳周辺がこれほど花が多いとは知らなかった。

妖精ノ池。ここもお花がいっぱいだった。
蝶とか花とか妖精とか乙女チックなお山です。
このあとは長〜い下りなのですが途中のお花に癒される。

「たぶんナントカシオガマだよ〜」と知ったかぶりで当てずっぽうに言ってみたらビンゴ。ヨツバシオガマでした。

ギンリョウソウ。別名ユウレイソウ。これは高山じゃなくても見かけます。
どんどん降っていくとミソサザイの声がすぐ近くに。枝にとまって尾を振りながら鳴いているのが見えました。Kさんが一言「小さい!」と叫ぶ。そうなんです。日本で最小の部類に入る鳥。
Kさんのとっさの観察力が鋭い。

長い下りもついに終わり徳沢園のみちくさ食堂へ直行。
GWのときは混雑がすごくて食べられなかった念願のソフトクリーム
あとは上高地までの平坦な道のりを2時間ほど歩くだけ。
バスの時間まではかなり余裕があります。
どうする?立ち寄り湯に入る?
ちょっと面倒くさいような・・・でもさっぱりして帰りたいね。
その前にビジターセンターに寄って花の名前を調べない?
河童橋の近くのビジターセンターでは図鑑もいっぱいあるし端末で上高地の動植物のことが調べられるようになっています。ここで調べれば帰ってから調べる手間が省ける!
写真は撮ったものの謎の植物たちの名前がここで明らかになり思わず歓声をあげる。ハクサンイチゲって名前をきいたことあったけどこれだったのかぁ〜〜〜〜

最後に河童橋で二人で記念撮影。撮ってくれたお兄さん二人組は槍ヶ岳撤退だったとか。風強かったですもんね。疲労困憊になってフラフラしながら並んで記念撮影していた高校の山岳部(?)の子たちは「中房温泉から入って槍ヶ岳登ってきました」とのこと。すごいなー。
上高地はビニールカッパを着た観光の人もいれば大きなザックにヘルメットをぶらさげた何日もお風呂入ってないような人もいて、混在したその感じが好きです。
結局、お風呂には入らず簡易シャワーを浴びてさっぱり。3分100円シャワー、穴場でした。
シメはおでんと地ビール
ホテルのケーキセットも素敵だけどやっぱこれだね〜