こびとく日誌

クツをつくりながら考えたこと。晴耕雨読な日々のこと。

ツバメ初認そしてオオジシギの驚愕の渡り

昨日、近所で今シーズン初のツバメを目撃!
今年は遅いのかなぁと思ったけどそうでもなかった→去年は4/13です

先週のハセツネ応援で武蔵五日市で見かけているのでもっと早くから飛来しているのかもしれないけれど今年も湘南エリアでは4/10くらいからの目撃情報が多そう。
とりあえず山には来ていて、昨日の晴天でよし、巣作り始めようって気持ちになったらしい。

ところで昨日知った新たな事実。
オオジシギという鳥がいるのですがその渡りのルートを調べた記事を読みました。
オオジシギは主に北海道とサハリン南部で繁殖し、オーストラリア東部で越冬。
2016年7月北海道で繁殖を終えて渡りを始める前のオオジシギを捕獲し5羽に衛星追跡用の送信機を装着。そのデータをもとに渡りのルートを調査してみたというもの。
5羽のうち1羽が9/16にパブアニューギニアに到着するまでを追跡できました。
この個体は推定で9/8に苫小牧を出たと考えられ、1日に900キロ近くを飛び続け、9/13にはグアムの西を過ぎ、9/15に赤道を越え、16日にニューギニア島北岸に到達。とにかくまっすぐ南下し7日かけて6000キロを平均38km/hのスピードで飛んだというのです。そしてその間、一度も陸地には降りていないそう。
北海道から太平洋ノンストップの渡り!!!
すごすぎる!
渡り鳥というと南北に長い日本を補給のための中継地点とし、各地の干潟などに立ち寄りながら移動するものばかりと思っていたので驚きました。
そうなると北海道以外ではみることのできない鳥なのかなぁと調べてみると栃木や静岡などでも観察記録はあり、すべてのオオジシギがこのように北海道から一直線なわけではないようです。(訂正・一部は本州、九州でも繁殖するとあるので観察されたのは渡りの途中ではなく繁殖地でということなのかもしれない)
しかし、この調査プロジェクトに選ばれた5羽のうち追跡ができた4羽は全て北海道の勇払原野から太平洋へまっすぐ飛び出しています。本州やフィリピンなど陸地が続く方面には目もくれずに最短距離を選んだのです。
取り付ける送信機は約5グラムでこれが体重の4パーセント以下になるように一定の体重以上の成鳥に装着したということなのでそれなりに飛翔力のある個体が選ばれていたせいかもしれませんね。

渡る鳥、渡らない鳥、生まれ変わるなら渡る鳥になりたいなぁと以前書いたけど、オオジシギみたいにどこにも寄らずに一直線に行くのはちょっと困るなぁ。もうちょっと寄り道する鳥になりたいなぁと思ってしまうこびとくでした。

追記・送信機の装着方法は摩擦の少ないテフロン加工されたヒモを使ってランドセルのように背面に背負わせるバックパックハーネス法を用いたそう。バックパックを背負ったウルトラトレイルランナーを想像してしまいます