こびとく日誌

クツをつくりながら考えたこと。晴耕雨読な日々のこと。

金具の大きさ

靴の企画としてまだ日が浅い頃、上司にサイズの違うクツなのについている金具がみな同じ大きさなのはおかしい!!と食ってかかったことがある。
今なら、大量生産のクツがサイズごとにそのサイズにあった金具を用意するなんてありえないとすぐにわかるが当時のわたしにとってはかなり気になる点であった。
今、手もとにはサイズ違いで金具を揃えている。
バックルの場合は外径ではなく内径(通すベルトの幅と一致)がそのサイズとなる。上段は12ミリ、下段は10ミリである。見てわかるように2ミリ違うとかなりボリュームが違う。
絶対11ミリが欲しくなるでしょ。でもないのです。
通常は2ミリ刻み。

この2種のバックル、内径が同じだけど右側のものがひとまわり小さいように感じる。でも同じなんです。上が12ミリ、下が10ミリ。
何気なく使われる金具だけどどれを選ぶかでクツの表情はずいぶん違ってくるものです。
そんな風に金具をセレクトしながらサンダルつくってます。
6月末のお渡しの分が少し7月に食い込んでしまいました。7月上旬のお約束の分は来週中にお届けします。ともかく梅雨明けに間に合うよう、急げや急げの今週です。