こびとく日誌

クツをつくりながら考えたこと。晴耕雨読な日々のこと。

クツの重量について

はじめてクツを秤にかけました。560g。
やはり市販のクツと比べても重い方の部類に入りますね。

先日、つくったクツですが底はなるべく厚い方がよいというお客さまのご希望で、3ミリのアイガメをプラスしました。(しかもスポンジではなく合成のアイガメ)「ちょっと重くなりますが・・・」とのわたしの言葉にも「かまいません」とのお返事だったのですが、完成して履いてみると「どうにも重い」とのこと。
本底はビブラム社の丈夫なものだし、中底ももちろん革、カカト芯も中底を漉いているのでまあ、重いです。
靴の重量の違いは主に底材の重さの違いになるのではないかと思います。
市販のクツよりはこびとく製は重いとわたしは思い込んでいますが、「軽いんですね〜」と言われることもよくあります。この重さに関してはあまりに主観的でどうもよくわからない。
うちの相方のように重くないとかえって疲れる・・という人も確かに存在するし。
足に合っていれば重く感じないのだという説もあり←これもよくわからないですね。

話が長くなりそうなので元に戻します。
秤にかけたのは底を替えて一体どの程度軽くなるのか確かめたかったからです。
明らかに軽いスポンジ底に取り替えれば軽くなることはわかるのですが、今回、お客さまと相談したところ「革底で前半分にゴム張りでお願いしたい」とのこと。「うーん、だと劇的には軽くならないのですが」とお応えしましたがそれでも少しでも軽くなれば、とのことでした。
さて、革底半張りで軽くなるのでしょうか???   

それを確かめるためにクツの体重測定してみたのでした。
それにしてもまだあまり履いてないクツの底、剥がすの大変です。そして切ないものなのでした。
でも、少しでも軽くなれば気持ち良く履いていただける!!  その思いできれいに張り替えたいと思います。
もうしばらくお待ちくださいませ。