こびとく日誌

クツをつくりながら考えたこと。晴耕雨読な日々のこと。

あの手この手で走ってます(運慶展へ)

8月になったら暑さがぐんと増しましたね。

信越五岳110kにエントリーしているので長い距離を走らねばと思うもののなかなか走れない。

何かランニング以外の目的があればそこを目指していけるかと設定したのが『運慶 鎌倉幕府と三浦一族』展。

横須賀美術館までのルートを調べたら30キロほど。

行けそう!

と思ったのですが・・・

あとちょっとでしたが暑すぎて辿り着けずに終了。馬堀海岸からバスに乗るヘタレでした😅

でも横須賀美術館って電車とバスを乗り継いでむっちゃ地の果てって思ってたけど走っていけるイメージはできたので👍

 

さて運慶展です。

大河ドラマでは運慶役は相島一之さん。職人気質だけど明るく自由奔放そうな運慶を好演されてましたね。

またドラマに登場してくれるといいなぁ。

 

運慶の名前は歴史の授業で出てきた気はするけどほぼ予備知識はなし。

美術館のチケットを買うと見どころと主要出展品の解説が書かれたパンフレットをいただけたのでそれを見ながらの観覧となりました。

運慶の作品は現存するものは31体といわれており(諸説ある)そのうち13体はX線写真や作風によって運慶作ではないかと推定されたものなので(つまり確実ではない)、確実なものは18体しかないみたい。

そんな数少ない中のいくつかが横須賀市内にあるとは知りませんでした。

それが今回一同に横須賀美術館で見られるというのだからこの機会を逃すわけにはいきませんね。

チケット写真にも採用されている毘沙門天立像が一番よかったなぁ。(上の画像の一番左)

横須賀市芦名の浄楽寺所蔵。伊豆の願成就院毘沙門天像(ドラマであったように時政パパが運慶にオーダー)とポーズもほぼ同じなんだけど願成就院の3年後の作品(1189年)とあってさらに腕も上がって素晴らしいのかな。

特にお腹の盛り上がりのところにうっとりしてしまう。

横須賀市岩戸の満願寺所蔵の観音菩薩立像のおへそ周辺にもうっとりした💕

 

他に印象的だったのは、この十二神将立像なんですが(どれも動きがおもしろい)

すべての像に干支を表す動物が割り振られ、その印となる動物を頭につけているのだけれど、それがキャプションと全く一致しない。。観覧者もざわめくほど。

例えば子神像はネズミではなく、ヒツジの頭がついている。卯神像にはネズミというように。

何度も仏像の前を行き来し、見比べてしまう。

これは江戸時代の修復のときに間違ってつけられたからだそうだけど12体中9体が間違っているって江戸時代どんだけいい加減なんだ??

 

などなど見どころ満載です。

それぞれ所蔵のお寺で拝観するとなると予約も必要だろうし、この機会に美術館で拝観するのがおすすめです。

そして9/17からは猪熊さんの展示も始まります。

次こそは美術館まで走ってゆこう🏃🏻‍♀️