こびとく日誌

クツをつくりながら考えたこと。晴耕雨読な日々のこと。

信越五岳110K(完走できました!その2)

本当ならフレッシュな感じでinするはずだった熊坂エイドにかなりのクタクタでin。
ここでは冷やしトマトと豆腐があった。
トマトは大きなのとミニトマトのもうちょっと大きい版の2種類が別々のバケツの水の中に浮かんでいた。小さい方をもらう。おいしい〜
お豆腐はエネルギーにはならないと思ったけれど、つい先日、運動中に摂らなくてはいけないのは糖質ではなくタンパク質だという記述を目にしていたので大豆タンパクだ〜と醤油をかけていただいた。
かぶり水もあったのでかけてもらう。思い切り頭まるごとホースのシャワーを浴びたのだけど髪の毛びしょびしょになりこのままキャップを被って進んだらものすごい寝癖がつくんだろうなとやや後悔。しかしなりふり構ってられないほどの暑さだった。
ここで二等兵帽になるピラピラをつけて関川沿いを進む。
日陰がなくて暑い砂利道7キロのことは話にはきいていた。しかし、想像以上だった。
時刻はちょうどお昼の12時。容赦なく照りつける。気温は30度?体感温度はそれ以上。
距離表示は40キロだけど残り70キロって考えると絶望しかない。残り70キロ・・・・
砂利部分より草部分が暑くないかなと思ってはみたが草部分も下から熱気が上がってくる。逃げ場がないってこういうことを言うんだな。たまに陽が陰るがまたすぐにカーッと照る。
でも全歩きすると時間が足りなくなる。ときどきは走らなきゃいけない。
暑い日の練習はいっぱいしたし、寒いのは苦手だが暑さには比較的強いと思っていた自分だがこの時は参っていた。なんだか朦朧としてくるし、このまま倒れてしまうんじゃないかと思った。
と、前方に幟が見えた。これはもしかしたら・・・いや、幻覚かも?

宴会隊エイドでした。
地元の方の私設エイド。これも話にきいていたが想像以上だった。
りんごや梨などフルーツが並んでいた。パインはなんと冷凍!!!!水の補給もできた。
子供たちからコーラと元気をもらう。
しかも公衆トイレもありました。
生き返った。ありがとう
感激してここで涙ぐんでました。

次の黒姫エイドでは笹寿司だけ食べて滞在時間は短くすぐにOUT。休むのはその次のドロップバッグを受け取れる笹ヶ峰だ。黒姫〜笹ヶ峰は去年の夫のペーサーで走った区間なのでだいたいはイメージできていた。
ゲレンデを登ってながーい林道登って下って、苔岩のややこしい下りがあって吊り橋があって発電所の急登。
去年は気づかなかったけどコスモスがきれいだった。これまで全く会わなかった100マイルの選手にボチボチ会うようになる。わたしが黒姫にinしたのがちょうど100マイルの関門時間だった。なので後ろにはもう100マイルの選手はいない。
林道の途中で倒れている100マイルのランナー、それを途方にくれてみつめているペーサーを何組か見た。
それを横目で見ながら100マイルって恐ろしいとつくづく思った。
林道は歩いたり走ったりを繰り返す。なるべくは走っているのだけど前を歩いている男性の姿が一向に近づかないしむしろ離れていく。わたしの走っているつもりのペースはやはり普通の人の歩きペース以下。悲しい。
しかし、悲しんでいる暇はない。笹ヶ峰で終わってしまったら去年の二の舞。なんとしてもその先に進まねば。
幸いなことに去年大渋滞だった吊り橋は渋滞していなかった(喜)
そのあとの急登もなんとかこなし、サラシナショウマの森へ。そして去年とはコース変更になった方へ進む。矢印の点線が笹ヶ峰グリーンハウスに向かう登山道で去年のコース。それを遠回りする赤線が今年のコース。
石川弘樹さんの話だとすんごくきれいな池の眺めがあるとのこと。こんな遠回りなんて絶対したくないけどそれでもそんな素敵な景色があるならまあ許そうと思っていたが・・・。

えっ?これ?
時間帯のせいなのか光の関係なのか?期待を裏切る清水ヶ池。
ヒロキー
疲れてくると怒りっぽくなるわたしでありました。
そして笹ヶ峰にin。
ここで DNFした仲間と夫に出迎えられる。わたしもここでやめれば一緒にすぐに車で宿に向かえるんだよなぁ〜と思いながらもドロップバッグを受け取り更衣テントへ。
Tシャツと靴下を替えて、まだ早いけどヘッドライトも装着。
更衣テントを出て小盛りにしてもらったカレーを食べる。ドロップバッグに入れていたミックスフルーツのゼリーも食べる。ゼリーもたいしてカロリーはないが何も食べたくなくなったときでもつるんと入るので良かった。全部は食べられないから残したら食べて〜と夫に言いながらも完食。

時間も微妙だしゴールまで行けるかわからないし、ここでやめたいけどそういう訳にはいかないだろし、行くしかないんだろうな〜と葛藤しつつ重い腰を上げイヤイヤ出発。仲間に見送られながら。
ちょうど日没の時間。
さあ、このあとはナイトランだ。満月の夜を経験せずに終わるなんてやっぱりできないよ。
残り45キロ。
つづく。