こびとく日誌

クツをつくりながら考えたこと。晴耕雨読な日々のこと。

四万温泉から草津温泉へ

午前5時、四万温泉をスタート何回予報を見ても雨マークが消えなかったのになぜか雨は降っていなかった。

むしろ晴れている

セーラー服のまるおさんは制限時間の13時間で走るペーサーです。序盤で抜かれたけど林道下りで追いつき、でもまたすぐに離れて先に行ってしまった。果たして再び追いつき追い越せるのか??

各所に散りばめられているメッセージボードもこのレースの楽しみのひとつ。
これ見てからはあんぱんのことだけ考えて走った。
スパトレではエイドのおもてなし食は全て食べることに決めている。全て食べてなおかつ完走することが目標。今回もまいたけうどん、まいたけ汁、そば、あんぱん、かりんとう、花豆、お漬物しっかりいただきました。花豆なんてなかなかお目にかかれないほど大きいの。標高の高いところのは大きいんだそう。

渡渉する箇所は毎年少し立ち止まる。今年はちゃんと写真撮る余裕あった。
この週の雨で水量は多かった。

そして野反湖。近づいてくると空気がひんやりしてきた。
去年のような青さはなかったけれどカッコウの声がずっと聞こえていて感動した。

野反湖一周で9キロです。
今年から野反湖を一周しない56キロの部ができました。(地獄の鬼梯子階段もないコース)
ブリーフィングでもし天候悪化の場合は72キロの部も短縮して56キロになるとの説明があり、天候悪化を密かに願ってしまった・・・ごめんなさい

大好きなヤマボウシポイント。今年は花が若干遅いのかな。
野反湖手前のお花畑もまだあまり咲いていなかった。

今年は3回めなのでベストタイムが出したくて頑張ってみたものの、前半突っ込むとそのしっぺ返しが必ず来るわけで・・・。
ペーサーのまるおさんにはエイドで追いつくものの、絶対に追い越せなくてまた離されてしまう。このまま追いつけなければ完走できない・・・と弱気になっていた。きつい登りでへばってしまい、後ろから来た人に道を譲るとそれがラン友N子さんだった。そこからはN子さんに励まされ、彼女の背中を見失わないように必死でついて行く。同じような経験を何度もしているけれど、ひとりだと落ちて行く一方なのに誰かの背中を追うと頑張れる。救世主のN子さんを見失わないように最後のエイドまで行った。
トレランに限らずなんだろうけど、出会った人と励まし合い進めるのがいいなって思う。

N子さんが引っ張ってくれたおかげで最後のエイドでペーサーまるおさんに追いついた。まるおさんはあと10分後にエイドを出ると言っていたのでもう大丈夫。(たぶん)
ちょっと気が緩んでここでN子さんを追わずに蕎麦を堪能。花豆をおかわり。
しかし、気を緩めたわたしをあざ笑うかのように最終エイドを出た途端にザーザー降りの雨になる。トレイルはあっという間に小川が流れ、泥沼と化した。天気予報通りとも言いますが。
ゴールから6キロほど手前に滑りやすいロープ箇所があるのだがそこが災害現場のようになっていた。
ロープにつかまっていても何人もの人が滑り落ちてゆく急斜面。ドロドロのツルツル。
ここの通過にものすごく時間がかかった。
もし去年のように最後のエイドをギリギリに出ていれば今年はゴールは間に合わなかったと思う。(ペーサーまるおさんはわずかに間に合わなかったみたい)
余裕があったように見えて今年も危うかった完走。無事完走できて良かった。

鏑木さんのメッセージボードでタイムや順位じゃなくて今日のこの一日をあなたの人生にどう活かすか、みたいなことが書いてあるのがあってそれがレース中ずっと心にあった。
あと「特に50代の人、頑張れ!僕もUTMB頑張る!」みたいなことが書かれてたのも覚えてる。
50代も半ばに差し掛かって去年の自分を超えられる経験ができること、ほんとに幸せだなぁと思いました。
2017→ 2018→

なんかすっごい遠回りしているような四万温泉to草津温泉
今年も温泉ざんまいできました