こびとく日誌

クツをつくりながら考えたこと。晴耕雨読な日々のこと。

Finish♪

A9富士吉田155Kではお友達の応援サポートに来ていたラン友さんとボランティアスタッフをしていたラン友さんに会えた。このときわたしは覚醒していて超元気!
トイレに閉じ込められたことや辛かったこれまでの道のりなどしゃべりまくり。かなりのハイテンションだった。
『でもここには長居はしないよ』と宣言。このあともどんなトラップが待っているかしれない。
滞在25分で出発。残り13キロ。あとはラスボス霜山を残すだけ。
町の中を通り、歩道橋を渡る。気温が上昇しかなり暑くなっていた。
この歩道橋の登りで魔法が解けた。うっ、登れない・・・・
団地みたいなところから登山口に入り、6キロだか7キロくらいで500m登るというのはA9で得た情報。
なんか富士吉田までのことしか考えていなくてこの霜山以降のことはノーマークだった。
改めて高低図を見るとA9富士吉田が標高705mで霜山が1302mなので600m登ってたんだな・・・
真夏のような暑さの中、フラフラしながら登る。タイツ脱ぎたい・・・
さっきまでの覚醒はどこへやら。お前はシンデレラか?とつっこみたくなるほどに魔法は解けた。かぼちゃの馬車はかぼちゃに戻っていた。
まわりはゴールまであと少しということで復活した人が多いようでどんどん抜かれていく。リザルトを見たら覚醒していたA7きららからA9富士吉田の間で順位が100番以上上がっていたのだがA9からゴールまでに50番くらい下がっていた。まあ、だいたいそんな感じ。
そしてガッツリ登るということはガッツリ下るということを意味しているわけで・・・。
河口湖までは長い下り。これも悲しいほど走れず。大好きなトレイルのはずが、もう、舗装路にしてくれ、勘弁してくれ、と半べそ。
ようやく舗装路に出たとき「残り3.5キロ」と言われた。しかし、パンダの被り物をした男性が後ろからやってきて「4キロと思った方がいいと思いますよ」と耳打ちしてくれた。4キロって歩くと1時間だ。まだゴールは遠い。民家の前で水を振舞ってくれているおじさんがいた。一杯お水をいただき、ホースの水で手と顔を洗わせてもらう。ありがたい。三日間も歯も磨いてなければコンタクトもいれっぱなし、替えたのはTシャツと靴下だけ。どんだけ悪臭がしてるんだろうかこれがUTMF、これが100マイルってやつなんだ。
DVDで見た湖畔に下りる階段をおりたら公衆トイレがあった。ウォシュレットを期待してin。
ウォシュレットは残念ながらなかったけど久々に鏡で自分の顔を見た。目は充血してなかった。よかった。
すでに女子力はゼロどころかマイナスの領域です。

トイレから出たら前方にきららで別れたきりのマキさん発見!慌てて追いかける。
もう走れないというのにこのときだけ爆走。「マキさーーーーん!」と大声で呼ぶのに気づいてもらえずマキさんはなぜかスピードを上げている。何度目かの叫びにようやく気づいてくれ振り向いてくれた。
きらら以来12時間ぶりの合流。
別れてからのお互いの近況報告をマシンガントークし、ここから二人一緒に。ぬおっ!夢にまで見た河口湖大橋。(これもDVDで観ました)
ここで他のランナーさんと写真を撮りあったり、途中、途中で会った人たちとねぎらい合う。
もう急ぐ必要はない。会うひと、会うひとときゃあきゃあ言いながら進む。
橋を下りたら、そこはゴールまでの花道。前方には大きな富士山。たくさんの人から「おかえりー」「おめでとう」と祝福の言葉を浴びる。
168キロ、45時間。
168キロって乗り物で移動する距離だよね?
まさか自分の足で移動できるとは思わなかった。
でもできた。できたんだ、わたし。
何年もかかったけどようやくfinishできました。
富士宮の関門アウトだった2015、悪天候による短縮で朝霧高原ゴール2016、そして2018。この全部、ゴールでマキさんと一緒になりました。Special thanks makisan!


いやはや100マイルはブログも長くなりました。長文におつきあいいただきありがとうございました!