こびとく日誌

クツをつくりながら考えたこと。晴耕雨読な日々のこと。

ウミウシウォッチング4回目

本日、いつもの磯にてウミウシ観察会でした。しかし、それたとはいえ台風の影響により波は高い。いつも最初にキケンなものについて注意を受けるのですが今日の場合の一番のキケンは高波とのこと。よって最前線での観察は慎むようにとのことでした。
実際この場所でこんなに波が高いのは初めてです。

各自それぞれの観察道具などを持ち、それぞれの装備で磯に散らばります。昨年の同じ時期の観察会のときは散らばってすぐにみつけたー!と歓声があがったものでしたが今日は台風の影響もあってか皆さん、しばらく無言・・・。なかなかウミウシの姿をみつけられません。
とにかく石をひっくりかえしたり、水平面より垂直面を探すのがコツなんだそうです。
壁に生えている海藻をかきわけてようやくみつけたのが・・・クロヘリアメフラシ!!
その名の通りへりが黒い。アメフラシというともっとでっかくて触るとダーッと紫色の汁を出すものとばかり思っていたのでこんなにシックでオシャレなのがいたのねと感動。これは3センチくらいでした。そんなには大きくならないとのこと。他にはミドリアメフラシがいました。全然ミドリじゃないよーと思ったら、お腹が緑色なんだそうです。あらっ、ほんとだ。
わたしはクロヘリアメフラシ以外はみつけられなかったのだけど皆さん、たくさんみつけてました。

クロシタナシウミウシ。以前見たのは真っ黒だったけどこれはマダラ系。同じ種でもいろんなパターンがあるようです。
アリモウミウシ。色といい小ささといい、まさにアリンコ。一緒に写っている黄色いのはキイロクシエラウミウシ。アリモ、ちっちゃ過ぎ!

そしてこの中央のイロミノウミウシとも初対面。背中のミノが羊のツノのように丸まってます。棒でつつくとこれがピーンと立つのです。不思議。上にいるのがリュウモンイロウミウシとムカデミノウミウシ。下の大きいのがおなじみアオウミウシ
このアオウミウシ、なんだかくすんだパッとしない色になってますがそれは繁殖期を終えた後だからなんだそう。その反対にムカデミノウミウシは前回の6月の観察会のときより色鮮やかになってます。ってことは今が繁殖期なの?と思ったらそうではなく食べるものに影響を受けているからだとか。わかったようなわからないような・・・うーむ・・です。それにウミウシって確か色を識別できなかったはず。においで判断していたのではなかったっけ。だとすれば繁殖期に鮮やかになる必要はないような・・・。これは次回までの宿題としておきましょう。

そんなこんなで毎回新しい発見がいっぱいです。同じ場所なのにそのときそのときで見られるものも全く違ったりもするし、海もいろんな表情をみせてくれます。今日は暑さ対策かと思っていたら全く逆で風が体温を奪ってゆき寒かった。長袖のウインドジャケットを着込んでいてもやや肌寒く、途中でう〜、トイレ行きたい・・・となり、戦線離脱。お昼ご飯は各自適当にとのことだったのでそのまま早めにひとりお弁当を広げました。
みんな集中力切らさずがんばってたなー。特に子供たち。
帰りの江の電の中でもフリー切符を手にした鉄道マニアらしき小学生男子二人組がいて会話をきいていると「あのさぁ、六年になったら新宿行こうぜ。やっぱ4年は江の電だよなぁ」などと話していた。手には本日の戦利品のガチャガチャで手に入れた江の電のフィギュアが4つ。ずーっと彼らは電車の話をしていた。
なんでも夢中になれるものがあるのはいいことです。そのまままっすぐ大きくなっておくれ。
夢中になりすぎると家族に見放される場合もあるけどね。