こびとく日誌

クツをつくりながら考えたこと。晴耕雨読な日々のこと。

アルベルト・ジャコメッティ展

ジャコメッティ展を観に葉山美術館まで出掛けた。
友人と逗子で待ち合わせし、バスに揺られてhaco経由でもう一度バスに乗り換え到着。
ジャコメッティと言えば、細長い彫刻の人・・・ぐらいの認識しかなかったのだけど、結構なボリュームの作品をみていたら、すごい人なんだなぁと思った。見たままを描くということを生涯のテーマにし、書き続けたのだった。モデルは主に母、妻、弟そして矢内原伊作氏。とにかく描きまくっていて、新聞紙や紙ナプキンに描かれたものも多数展示されていた。コーヒーのしみがついたような紙にボールペンで描かれたものはとても魅力的だった。
「読書する母の肖像」という素描がよかった。シンプルな鉛筆の線だけで空気まで「見たまま」に描かれているように感じた。この展覧会を観てすぐにでも鉛筆を持ってゆっきんさんをモデルにスケッチしたくなってしまったこびとくなのだった。←全くもって影響されやすいヒト。

ところで海のみえるすばらしいロケーションの葉山美術館。テラス付きのカフェもあってとっても素敵なのに残念なのは閉館時間が早過ぎること。5時閉館で4時半くらいから閉館時間を知らせる放送が入り、5時と同時にミュージアムショップもカフェもあっという間に閉まってしまう。展示の5時終了は仕方ないとしてもその後ゆっくりお茶を飲んだり、ショップをのぞいたりしたいのに・・・。美術館から追い出された人々は余韻に浸るようにベンチでただずむのみ。本当に残念!せめて夏時間をよろしくお願いしたいものである。

その後、再びバスで逗子駅方面に戻り、オープンしたての海鮮料理屋さんへ。タコやカツオを肴に焼酎の宴となった。
最近、逗子葉山がすっかり気に入ってしまっております。