こびとく日誌

クツをつくりながら考えたこと。晴耕雨読な日々のこと。

『あきない世傳 金と銀』とサンダル

 おもしろいよーと勧められたので読み始めました。

あきない世傳 金と銀 源流篇 (時代小説文庫)

あきない世傳 金と銀 源流篇 (時代小説文庫)

  • 作者:髙田郁
  • 発売日: 2016/02/12
  • メディア: 文庫
 

 ほんとにつるつる読めて、今五巻目を読み終えたところ。

あきない世傳 金と銀(五) 転流篇 (時代小説文庫)

あきない世傳 金と銀(五) 転流篇 (時代小説文庫)

  • 作者:髙田郁
  • 発売日: 2018/02/15
  • メディア: 文庫
 

みをつくし料理帖』が好きな人ならきっと気にいるはず。おすすめです!

 

商いに『女名前禁止』の江戸時代。

女は家持ちにも店主にもなれない。『女名前禁止』の掟が商人として羽ばたこうとする女の翼を捥ぐ。

けれども幸は呉服屋の三兄弟に次々と嫁ぎ、商才を発揮し、商売を広げてゆく。

この時代、店主が亡くなった場合にあとを継ぐその兄弟と未亡人が一緒になるのはよくあることで、だけどそれが三回目となると世間から白い目で見られるというのもずいぶん勝手な話だなと思った。しかし、幸は商いのため、世間の目も気にせず邁進する。

お歯黒粉をヒットさせた菊栄(幸の最初の夫の元妻)と協力しあうのも良かった。

「五鈴屋」を宣伝するための方法を考えたり、新しい試みにも次々挑戦してゆく。

五巻までは逆風はあまり吹かず、順調に商いを広げているがこの後はさていかに。(超展開が待っているというウワサ)

 

五鈴屋が大事に守っている『買うての幸い、売っての幸せ』の信条は見習いたいと思った。

買う方も売る方も笑顔になれる商売を目指すということ。

自分の仕事にも重ねて考える。

 

アトリエkikaさんでのサンダルと帽子の展示はついに22年め、22回目になります。

泉のようにアイデアが湧くタイプではなく、新しいことに次々チャレンジするタイプでもなく、毎回直前は全く余裕もなくなりアワアワしているだけですが、それでも誰かを少しでも笑顔に近づけることができるようにと作り続けています。

いつまでたっても上達せず、未熟なままだけどそれでもわたしたち手でつくる人たちが消えてしまったら世界は大量生産のもので溢れてつまらなくなりそうだから。

f:id:kobitoku:20210520072111j:plain

ステッチが入り、形になってくるワクワク。

 

f:id:kobitoku:20210520071109j:image

カーブを曲がりきれないタイプのこびとくですが・・・(切るのも縫うのもタイヘンでした)

 

f:id:kobitoku:20210520071134j:image

平面が立体になっていくときのドキドキ。

 

f:id:kobitoku:20210520072910j:plain

昨夜は夜なべして地獄の宛名書き。

ちなみに今回の水着モデルはわたしではありません。念のためw

5/22(土)から5/30(日)

12:30~17:30

アトリエkikaにて開催です。

詳細は次回に!