こびとく日誌

クツをつくりながら考えたこと。晴耕雨読な日々のこと。

渡る鳥

4月3日のお昼にふと窓の外に目をやったら、海の方に白い鳥がふわふわいっぱい飛んでいるのが見えた。何だろうと双眼鏡で見てみるとどうもユリカモメらしい。いつもは見ることのない光景なのでそのまましばらく見守った。ちょっとずつ移動しながら群れはどんどん大きくなってゆく。これはもしかして渡るところ?
しばらくすると意を決したように群れは列をなし江ノ島の向こうに消えていった。都内が大荒れの天気になった前日のことだった。

では、もう渡ってしまったあとなのだろうかと土曜に江ノ島に確かめに行った。確かにカモメ類の数は格段に少なくなっていた。でも岩場で羽を休める一団がいた。双眼鏡でのぞくとユリカモメが混じっている。まだいたんだー。そして大型カモメ類の多くは幼鳥ばかりだった。

種類にもよるのだが、一般的に成鳥が先に渡り、あとから幼鳥が渡るときいたことがある。親が子を守りながら渡るということではないらしい。ペンギンなんかも親が行ってしまったあと子供たちだけで泳ぎの練習をしてちゃんと泳げるようになってから移動する。つまり自力で生きてゆく力のないものはハイ、それまで!ということ。渡りの途中で大量死する幼鳥たちも多いときく。自然界は過酷なのである。
あと雌より雄が早く渡る。雄の方が体力があるからなんだとか。鳥は渡りに関しては女房、子供のことはおかまいなしのようである。

渡る時期の目安になるのは気温ではなく日照時間なんだそうだ。日照時間がある程度長くなる(もしくは短くなる)と渡りが始まるようになっているらしい。これには納得。地球は温暖化しているが太陽は相変わらずだってことだ。


渡りの時期にソワソワしているのはバードウォッチャーぐらいのものか・・。でも身近にいる鳥たちがあるときを境にいなくなったり、現れたりすることにみんなはなぜそんなに冷静なのか、無関心なのかということが不思議でならないこびとくである。


とはいえ、鳥のことはこのくらいにして
今週もおしごと頑張りませう。

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