こびとく日誌

クツをつくりながら考えたこと。晴耕雨読な日々のこと。

磨くコツ

オールソール修理の靴を仕上げて最後に磨く
簡単なことなのにみんな案外やっていない磨くコツとは?


それは、靴ひもをはずして磨くことデアル。
結構、汚れやほこりが溜まっているのである。


この靴は99年の秋に作ったもの。当初はきつかったりして何度か預かって伸ばしたりしたのだった。そんなご迷惑をおかけしたのにも関わらず、永く履いてくださっている。99年頃のわたしはまだ自己主張が強かったというか、自分の物差しで靴をつくっていたようなところがあってどういう訳か「きつい」と言われることが多く、でもそんなはずはない!と思ったりもしていたのだった。でもあまりにもみんなにきついと言われまくったので心を入れ替えてちょっとゆとりを持ってつくったりするようになった。そのせいで最近では「ゆるい」と言われることも多かったりして・・・。この靴のオーナーさんは「最初、あのくらいきつめの方があとからちょうど良くなる」とおっしゃってくださった。

ああ、こびとくは一体どうしたら良いのでしょう・・・。
とまた迷い道に迷いそうだけど、結局はお客さまとおつきあいしてゆくうちに好みやクセがわかってくるのだと思う。気長におつきあいしていただければ幸いなのである。

きれいになったー!新品とは違う味わいが。
中敷きにはNO483とシリアルナンバーが刻まれていた。
現在ではナンバーは入れていないけどもうすぐ1100になる。