こびとく日誌

クツをつくりながら考えたこと。晴耕雨読な日々のこと。

電話と手紙

年が明けたら急にお客さまからのアプローチが多くなった。電話がかかってきたり、お手紙いただいたり。ずいぶん前に掲載された雑誌の情報を頼りに探し当ててくださったお客さまも数名。そんな新規のお客さまの他に以前からのお客さまからもお電話をいただく。被害妄想(?いや、小心者)気味のこびとくは『以前作ってもらった靴なんですが・・・』とお客さまから開口一番言われると、何かマズイことでも・・・とついネガティブに考えてしまう。けれどもそのあとに続いた言葉は、『とても具合がいいのでお友達に紹介したい』だったり、『また同じものを作ってもらいたい』だったり『修理してまた履きたい』という大変うれしいものだった。でも電話の場合はほんとにヒヤヒヤする。だから電話がニガテになってしまったのかしら?

それに比べて、お手紙はなぜか良い知らせという確信がある。(あまりクレームを手紙にしたためるということがないせいか?)ご注文の靴を取りにいらっしゃることができなくて、送って差し上げた場合にあとからお手紙をいただくことが多い。気に入ったというひとことで天にも昇る。クツクツ通信を送っている方からお便りいただくこともある。先日は「あなたにぴったりの本が紹介されていましたので」と新聞の切り抜きを送っていただいた。陸上をテーマにした小説を紹介していただいた。なんと嬉しい心遣いなのだろうと思う。お手紙は繰り返し何度も読み返し明日への活力にさせていただいている。

では、Eメールの場合はどうなのか?件名は大抵『靴の件』さて、良い知らせか悪い知らせか?
どちらとも判断つかずどきどきしながら開くことが多いかな。電話と違ってゆっくり考えてからお返事できるのが良い点かな。
どちらにしても気に入った気持ちは大げさに、クレームならばオブラートに包んで・・・とお願いできると嬉しいな〜とやっぱり小心者のこびとく。

お便りの裏には「小さな職人たち」という絵が。
よく見ると靴職人だ!!