こびとく日誌

クツをつくりながら考えたこと。晴耕雨読な日々のこと。

鎌倉文学館

夕方、仕事がらみで鎌倉に出掛ける用事があったので少し早めに出て、途中下車して鎌倉文学館に立ち寄る。今開催されているのは『文学都市かまくら100人展』。開館20周年記念の企画展なのだ。鎌倉に暮らした著名な文学者など100人をとりあげ、文学都市かまくらが形成される様子を紹介した展示なのだ。展示内容はどうであれ、この文学館の建物はもとは我が加賀百万石の前田家の末裔、前田公爵家の別邸なのだから妙にゆかりを感じ、時々訪れる場所となっている。鎌倉に来ることがあればぜひにとおすすめしたい場所である。
バラ園のバラの見頃のころはとても混雑するようだけど普段はひっそり佇む場所なのである。秋のバラの見頃はもう過ぎてしまっていたようでバラはパラパラとまばらに咲く程度だった。
で、今回の展示ですが、かなり見応えアリである。文豪と呼ばれる人の直筆の原稿の文字を見るのってワクワクしてしまう。しかし、三島由紀夫夏目漱石くらいは読んだことがあるけど他は名前は知っていても作品は・・・という方ばかりで情けない限り。国語の教科書に載っていたようないないような・・・。いや、三島由紀夫も怪しいか・・・。
でも大丈夫。地下の展示室にはちゃんと現代の作家さんも集められていた。ここはなじみのある面々。柳美里さんとか以外な方も鎌倉在住でした。しかし江の電沿線でいうと稲村が崎より先、鎌倉寄りの町に文豪は集中しており、腰越、江の島近辺はほとんど文学とは無縁なのが少々悲しい。やはり「閑静な」場所でないと文学は生まれないのでしょうか。
またもや約束の時間がせまり、ほんとはもう少し観ていたかったのだけど、駅まで走る。いっつも時間が足りなくなってしまうこびとくなのであった。そして、このあとも楽しいひとときを過ごしたのだけど、それはまた明日のお楽しみに。
文学館入口にあるキッチュな赤いスタンプもおススメ!