こびとく日誌

クツをつくりながら考えたこと。晴耕雨読な日々のこと。

おそば屋さんの二階で

昨日の待ち合わせ場所はとあるおそば屋さんの二階。お店の名前がついたこのおいしそうな美しいおそばとわらびもちといえば、鎌倉通の方でなくともおわかりでしょう。おそば屋さんの前ではいつも行列のため、まだ一度ものれんをくぐったことがなかったのだけどようやくいただくことができました。
実はこちらの社長さんが靴のお客さま。この度以前作った靴と同様の靴のご注文をいただいたため参上したのでありました。ちょうど靴つくりに興味のある女性がいらっしゃるということで靴つくりの話でもしながらと席をもうけてくださったのだ。お夕食には早すぎる中途半端な時間にもかかわらず、卵焼きやら、鴨肉やらも出していただき(この時期の鴨っておいしいんですってね。一緒にいただいたねぎもおいしカッタ)、展示会中に小さくなった胃はもうとっくにどこかへ行ってしまってぱくぱくいただいてしまった。おそばまでしっかりごちそうになり、「最後に何か甘いものを」とわらびもちも出してくださる。おみやげにもわらびもちを持たせてくださりどこまでも太っ腹な社長なのでした。恐縮です。
もちろん靴つくりの話もしたのだけど、これからの商売のお話など感心させられることばかりでとてもためになりました。こだわりを捨てずにやられていたからこその繁盛店なんだなぁとつくづくそう思う。わたしなどビジネスと呼ぶには程遠い、小さな小さな商売ですが、真摯な姿勢でこだわりをもってやり続けること、しっかりすること、ちゃんとしたものを作ること、手を抜かないこと、まわりに気を配ることなどなど学んだ気がします。
ずっとひきこもって一人でやっているとやっぱり独りよがりな考え方になりがちなので(特にわたしは)人の話をきくことって大事だよなぁと思ったひとときでした。(おいしいもの食べながらだと素直になるねぇ・・・。)