こびとく日誌

クツをつくりながら考えたこと。晴耕雨読な日々のこと。

信越五岳110K(またもやDNF!!) その2

レース前日は17時頃から前夜祭。

去年は宿での夕食だったけれど、今年は110k全員でのビュッフェスタイル。

お料理が以前よりグレードアップしている気がした。麺類もパスタ、焼きうどん、焼きそば、焼きラーメン?(これ、おいしかった)とバリエーションあり、フルーツもてんこ盛り。

18時半スタートの100マイルの選手を見送ってから宿に戻り、お風呂入ってすぐに寝た。

レース前日はあまり眠れないことも多いのでぐっすり眠れなかったこともあまり気にせず。

横になっていた時間は6時間以上だから十分。

4時に宿の車で送ってもらって朝食会場へ。

例年通り、サンドイッチ、おにぎり、菓子パン、バナナの朝食。

サンドイッチとバナナは食べる。おにぎりはふた口くらい。菓子パンはもらわず。

レース前たくさん食べられないことも最近は気にしなくなった。途中で補給すればいいだけだし。

 

そしていよいよスタートです。

この時の気温はちょうどいい感じだった。

どうか暑くなりませんようにと祈るような気持ちで走り始めた。

 

序盤で目の前の男性ランナーがお尻をハチに刺された。(お尻だとポイズンリムーバーどうやるのだろう?)

その時、ハチがブーンと飛んでいくのが見えたけどわたしはそのまま通過できた。

だけど少し後ろの人たちはハチの群れに囲まれたそう。

ハチに刺された腕や足が腫れている人をレース中たくさん見た。

ハチ被害に遭わなかったのは本当にラッキーだった。

ハチによる足止めもなく、快調に走る。

朝ラン派のわたしには午前6時〜午前9時までのランが一番快適。

草むら&じゃり道練で通っていたような道がそのままずっと続いている。

大倉U練と同じような傾斜の林道も何度もでてくる。

あの練習方法は間違っていなかった!と嬉しくなる。

気温も午前8時くらいまでは涼しかった。

最初のエイド、バンフ19キロまでは予定通りの時間に到着!

でも飛ばしすぎたと思われ・・・・

昨年より14分も速かった。もちろんそのくらいじゃないと完走ペースにならないのだけど。

バンフで終わった・・・と思ってしまうくらいだった。

だけど笹ヶ峰60キロ地点まで昨年より50分縮める計画なのでそのまま押していく。

昨年は脇腹が痛くて走れなかった袴岳からの長い下りもそれなりに走って35キロ熊坂エイドにIN。ここでの名物冷やしトマトと豆腐を食べて水を被ってすぐにOUT。

さあ、ここからが暑さとの戦い。日陰のない灼熱の道が7キロほど続く。”関川"と呼ばれる灼熱地獄だ。

サングラスをかけ、キャップには二等兵帽になるピラピラを装着。

首には大判の冷んやりウェットシートを巻く。

暑さもそうだが紫外線によるダメージも大きいので日焼け止めは脚にも塗った。昨年はサングラスなしだったけど目から入る紫外線もダメージになると思い、装備品にサングラスを入れた。

それでも太刀打ちできない暑さと強烈な日差し。

飯山アメダス12時34度でしたよ。

去年のブログを見たら飯山アメダス12時30.4度と書いてあった。(最高気温は15時32度)

kobitoku.hatenablog.com

死人が出る〜と思いながら進む。時折り風が吹いていたことだけがせめてもの救い。

ほんのわずかに木陰も現れるのでそこは歩き、ひなたになったらそこは走って通り抜けるルールにしてみたけど途中からはルール度外視。ひなた多すぎ。

 

今回時間に余裕もないから写真は一切撮らなかったがこの場所は思わず撮影してしまった。

途中に鉄板が敷いてあるんですよ!

34度の灼熱の日に鉄板て。。。🍳

鉄板で焼かれるわたしたち。どんな罰ゲームやw

 

あんなに祈ったけど暑さは2019<2022<2023でしたね。

地球は温暖化している。

それでも前に進むしかない。なりふりかまわず。

ようやく到着した宴会隊エイドでむさぼるように紫蘇ジュースをいただく。

水もかぶる。

首に巻いたウェットシートも濡らす。

このウェットシートはとても良かった。以降も沢の水に浸したりして首筋を冷やすことができた。

やっと関川パートが終わって黒姫の森へ。ここからは走りやすくなる。

黒姫エイド49キロへは昨年より20分ほど速く到着。(でも予定よりかは20分遅れている)

ここではずんだ餅をいただく。フルーツももらう。これまでの経験からパンやおまんじゅうなど水分のないものは喉を通らないのがわかっているのでその類はスルー。でもなぜかポテチはおいしいのでもらう。

バンフ4分、熊坂5分、黒姫4分とエイド滞在時間は切り詰められるだけ切り詰めたと思う。

とにかくペーサー合流地点の笹ヶ峰まで少しでも早く到着しなければとそれだけの気持ちで先に進む。

黒姫のゲレンデにはコスモスが咲き乱れ。でも写真は撮らなかった。

このあとの長い登りの林道をどれだけ頑張って進めるか?

去年はここがダメだった記憶がある。

全部走ることはできないけどなるべく走った。

走ったけれど、それは男性ランナーの歩くスピードと同じだった。

ずっとマイルの男性と並走していた。向こうは淡々と歩いているのにわたしははぁはぁ走っていて、むしろわたしの方が遅いくらいで。

でも歩くともっと遅くなるからとにかくこの激遅い競歩スタイルを続けられるだけ続けた。

パワーウォークで歩く人たちにたくさん抜かれる。

情けなくて泣きそうになる。

それにしてもこの登りはどんだけ続くんだ?

後ろから来た男性に距離を聞くと「登り林道は5.5キロある」と教えてくれた。あとちょっとで下りに転じると。「さっきから見てたけどすごい頑張って走ってましたね。絶対間に合いますよ」と言って去っていった。

カッコ悪い競歩スタイルを褒めてくれた優しいお兄さん(歳下)ありがとう💕

絶対間に合うというのは笹ヶ峰ではなくゴールにってことですよね?

 

で、林道おわってトレイルへ。

記憶にあるややこしい苔石の下りにとりつく。

しばらくするとサーッと音がして雨が降ってきた。一瞬でドッシャーと激しい雨になる。

足場の悪いところなのでレインウェアは着ず、そのままびしょ濡れになりながら進む。

あまりに激しい雨なのでそのうち止むのかなと思っていた。

けれども雨はそのままの勢いで降り続く。降り始めの時間は予報通り。でも確か1時間に1ミリ程度じゃなかったっけ?予報ではその雨が20時くらいまでとあったはず。

下りながら、取り外していた二等兵帽になるピラピラを再びキャップに装着する。

これって日除けにもなるが雨が首筋に当たるのを避けてくれるので首まわりのレインウェアとして使えるのだ。気温20度以上だとレインウェアを着ると暑いのでアームウォーマーやこのピラピラが雨対策にいいのは夏のガイリーンで経験した。

笹ヶ峰で受け取れるドロップバッグには替えのTシャツ短パン靴下を入れていたので全部着替えることになるなと思った。なのでこの時びしょ濡れになっていることは気にならなかった。

トレイルを下り切って吊り橋。一人ずつ渡るので待ち時間があった。

広くなっていたからここでレインウェアを着る。でも着ていない人の方が多かったかな?

吊り橋のあとでジグザグに登る急登があるのでそこではちょっと暑かった。

脱ぎたいところだが雨は激しいまま。着脱の判断は難しい。

 

このジグザグの急登を登ったらJunさんに連絡する約束になっていた。

少し手前だが吊り橋待ちの時に連絡しようとスマホを取り出したら画面が濡れていて手も濡れているからタッチしても反応せず・・・これは想定外だった。ちょい焦る。

ジグザグ急登を登り切ったところに東屋みたいな屋根のあるところがあったのでそこの下に入り、手をハンカチで拭いてタッチしたら反応してくれた😌

『スイッチバッグ』

老眼だし、文章打つのも遅いわたしなのでこの一言だけ送信。まるで暗号だww

そのあとはサラシナショウマの森。去年はこの中で関門時間を迎えた。

今年は間に合った。去年より30分ほど早い到着だった。(しかし予定より20分遅れたまま)

雷も鳴る中、笹ヶ峰60キロにIN。

つづく。