こびとく日誌

クツをつくりながら考えたこと。晴耕雨読な日々のこと。

石と貝のお話

早川駅から一夜城を越えて歩いたのはこれのため↓石と貝は全くリンクしていないのだけどどちらもこびとくの興味のある分野です。

まずは『石展』について概要はこちら→
神奈川県の石材について取り上げています。
県内や伊豆半島の山にしばしば行くようになって知ったのは石切場(石丁場)が多いということ。
主に江戸城の石垣のための石丁場である。全て人力で切り出し、それを山から降ろして運ぶという事実に驚かされるのだけど、石は城のためだけではなく他にも利用されている。
もっと暮らしと深く関連していた。地元の石を巧みに取り入れ、生活の中でうまく利用してきたのである。
例えば加工しやすい七沢石は墓石や道祖神に、秦野市戸川の戸川砥は砥石に、耐火性のある石はかまどに利用される(風祭石、久野石など)
興味のある方は神奈川新聞の連載「石さんぽ」をご一読ください→
石って何十万前、何百万年前の噴火のときの溶岩などであり、それを太古の昔から利用していて、つい40年ほど前までは切り出しも行われていた。展示会場で流れていた動画には鎌倉石の切り出しの様子があったが1976年の大船でした。1976年といえばわたしが小学生の頃。つい最近じゃん!
その後、鎌倉石、七沢石など神奈川県内の石丁場の切り出しはほとんど終了してしまうのですが。
石だって自然の恵みなんだよなぁとしみじみ思いました。

そして石に魅了されたまんまの状態でシアタールームに場所を移し、貝にまつわるトークショーに突入。
ほぼ満席。会場は熱気むんむん。
貝に興味ある人ってこんなにいるんだぁ〜と驚き。
書くとながーくなりそうなので割愛しますが知れば知るほどおもしろい貝の世界でした。
特に相模湾に生息する多様な貝の生活事情、なるほどなぁ〜と目からウロコの連続。
生物の多様性という言葉はよくきかれますが、それには環境の多様さも重要で潮の満ち引きや海の深さも関係していて、とにかくみんなつながっているしどこかが不協和音になると必ず連動して歪み始める。
湘南エリアで砂浜が狭くなってきていることも"海水浴場閉鎖"だけが問題ではなく生き物全体の問題なんだなぁと。
そして「何?」だけではなく「何故?」へと少しスキルアップしてくださいという言葉におおいにうなづきました。鳥の観察でもついつい、あれは何?と名前ばかり知りたがってしまう。
そうじゃなくてなぜここにいるの?なぜあんな行動をしているの?と一歩踏み込んだ観察ができればいいなーと思いました。
自然観察だけではなく、例えばSNSでシェアされることも今一度しっかり考えてから取り込もうと思います。忙しい時代だけど今一度立ち止まって観察してみること。
生き物観察から学ぶところは多いです。