こびとく日誌

クツをつくりながら考えたこと。晴耕雨読な日々のこと。

停電

わたしの住む地域では昨日初めて、計画停電が実施されました。
体験したことをここに記してみます。何か参考になれば幸いです。

時間帯は15時20分〜19時の間の最大3時間とのこと。
それ以上の情報は一切ありませんでした。朝、防災放送もなし。(前日は開始予定の時間を過ぎてから中止の放送があった)

少し早めに昼食を済ませ、底付け作業。グラインダーを使う作業なので停電前に終えなくてはいけない。作業が終わったのが3時15分。ちょうどそのとき防災放送が鳴っていた。慌ててグラインダーを止めたけど結局何を言っていたかはききとれなかった。
ラジオでも確かなことは伝えておらず、茨城県や神奈川県の一部で停電・・みたいな話。
やるのか?やらないのか?

3時20分を過ぎたがまだ電気はきていた。
電源を落としていたPCを立ち上げて市のホームページをチェックしてみたが前日の夜から更新された様子がない。

停電に備えてやっておいたことは、トイレを流すため用にバケツに水の汲み置き。
冷蔵庫対策として保冷剤や保冷剤代わりにジップロックに水を入れたものを凍らせておいた。ハムやベーコンなどは保冷バッグに保冷剤を入れて保存。
断水するとのことだったのでお鍋に水。おさんじのコーヒー用にやかんに水。

そうこうするうちに午後4時。いきなりラジオの音声が切れ、停電開始。家電製品のコンセントを抜く。窓の外をみると全域停電が始まっているようだった。試しに水道の蛇口をひねってみたところ水は勢いよく出た!
マンションでは水をくみ上げるポンプが電動なので停電時は断水するときいていたのでこれは嬉しい誤算。
トイレにも入ってみたところ、ちゃんと水は流れた。ただし、これは初回のみのことでタンクに溜まっていた水が流れたのだと思われる。ちなみにトイレ内は窓がないため真っ暗。ヘッドライトをつけての使用であった。
5時頃まで靴つくり作業を続けていたが、さすがに暗くなってきたので終了させる。
外に出てみたところ、室内より外の方が明るい。下の階の方が「やることないから散歩しようと思って」と出かけられるところだった。夕刻の過ごし方としてはいいかもしれない。
携帯ラジオをつけて、夕食の用意を始めることにした。停電は7時までなので、終わってから支度しても良いのだが一応、停電時にどういう感じなのか試してみたいということもあってヘッドライト装着でやる。
葉ものをゆでたり、グリルで油揚げを焼いたり、大根をおろしたり。ご飯は停電前に炊飯器で炊いておいたので、それをおにぎりにする。やっぱりヘッドライトは便利だ。何よりも両手が使えるので。そして自分の視線の先を照らしてくれる。ライトの角度を変えられるのでより見やすいようにもできる。昨年ハセツネ用に購入したヘッドライトとハンドライト

6時過ぎていよいよ暗くなる。乾電池の買い置きがそうあるわけではないのでラジオを消し、廊下に設置されていた非常用のライト(充電式)を持ってベッドへ。ヘッドライトは消す。灯りはこの非常用のほのかなライトのみ。これは普段は廊下のコンセントに差し込まれているのだが、停電と同時に点灯した。越してきてから一度も停電を経験していなかったのでこのライトがどのくらいもつのかは不明。ほんとにかすかな灯りだがベッドで横になっている分には充分。
ゆっきんさんがグルグルいいながらお腹に乗ってきた。上機嫌である。ね、ね、こんな時間に寝るのわーい!といった感じ。ゆっきんがお腹に乗っていると湯たんぽがわりで暖かい。
時間つぶしにDSでゲームをやる。これも充電式だから停電時でも使用可能なのである。画面の明るさで照明がわりにも。

いつのまにか眠ってしまったようで、ハッとして起きてカーテンを開けてみると町に灯りが戻っていた。非常用ライトはまだ点灯していた。真っ暗で静かなせいか、ものすごくぐっすり眠れた感じ。40分くらい寝ていた。

停電時の過ごし方、こんなに呑気にみんなができるわけではないけど、もし可能ならちょっと休む時間にしてもいいかもしれない。電気がついているときと同じように活動しようとするととても不便だけど、ある程度の割り切りをもってすればなかなか良い時間が過ごせそう。

大変なときに呑気にしていてごめんなさい。

店頭から乾電池や懐中電灯が消えて困っている方へ。
お部屋の中を探せば何か灯りになるものがあるかもしれません。例えばお子さんの光るおもちゃとか。DSの画面も結構明るいです。携帯電話だって明かり取りになると思います。充電しておけば大丈夫。
自転車のライトは取り外しできませんか?

うちはこんなのがありました。ベッドサイトに置いていたブックライト(乾電池式)

友人がくれたインテリアライト。
これも乾電池だった!Mちゃんサンキュッ!

わたしみたいのはもう少し電気止められても大丈夫だから、その分を他にまわしていただいてという風にできたらいいのにな。電車や信号、病院、高齢者やお子さん、病人のいるお宅など停電したら困るところになんとかまわす方法はないものだろうか・・・。