こびとく日誌

クツをつくりながら考えたこと。晴耕雨読な日々のこと。

単糸

先週、浅草で買ってきた。この糸ありますか?とラベルを持って行って見せたら「ああ、単糸(タンシ)だね」とこちらを出してくれた。単糸って何ですか?ときいたら「一本だね」との返事。つまり、三本縒りとか四本縒りとか五本縒りというようにあらかじめ糸ができているものに対してこれは一本なので好きな本数縒れるということ。「昔式だね」と言われた。
他の糸をよく見てみると糸に4とか5とか数字が打ってあった。その数字が何本縒りなのかを現していたのだ。

わたしはスクイ縫いのときは五本、出し縫いは紳士用なら四本、婦人用なら三本という風に糸を縒る。だからそれぞれ出来ている糸を買うとなると三巻必要になってしまうからこの単糸で全てをまかなうのは非常に合理的というわけなのだった。だけど現代風に言えば縒る時間を考えるとできてる糸を使った方が合理的、ということになるのだろうか・・・。




ずいぶん昔に誰かからもらったサンプルサイズの小さな巻きの糸が引き出しの奥から出てきた。黄色い糸もあったんだーと今さらながら感心。

ところで"糸をよる"の「よる」という字は縒るなのか撚るなのかよくわからないでいます。どっちなのでしょう??知ってる方はコメントください。

それからクツクツ通信新春号UPしました。今月から文字をシャープに読みやすいようにweb管理人Ayaさんが工夫してくださいました。これまでより鮮明なクツクツをどうぞお楽しみください。