こびとく日誌

クツをつくりながら考えたこと。晴耕雨読な日々のこと。

共革のヒモ

キッド(子やぎ)を漉いて、芯になる糸を入れて折り、端を縫ってから細く切って革のクツヒモを作る。革のヒモは結び目がほどけやすかったりするのだが、共革でつくるとやっぱりエレガントな靴になるようだ。
キッドもほんとはあまり好きな素材ではないのだけど、発色もきれいで色が豊富なのと小判なので使いやすく、薄いが丈夫なのでときどき牛革と組み合わせて使ったりもしている。ごくたまにですが。
ロッコ革とかいうキッドをタンニン鞣ししたものは装幀に使われたりするそうだ。すごく高価なんだとか。

で、つり込み中。
切り替えから上の履き口の部分がキッド。下はシボのある牛革。履き口はパイピングしたりテープで縁取りしたりしているので薄くて丈夫なキッドは最適。つり込むのに便宜上、ボロ紐がついているが出来上がったらここに共革のヒモがつく予定。
本底は合成スポンジを舟底に。キチンとしているが軽快なクツになります。

今週はスーパーに買い物すら行かず、こもりきりで作業を続けた。ほとんど一歩も外にでなかったという感じ。実際、玄関の鉢植えに水をやる以外は外にでなかった日もあった。出掛けるといったらコンビニにメール便を出しに行くくらい。
万歩計をつけていたらきっと1日数百歩だったのでは。

あー、走りたい!走りたい!走りたい! そんな気分なのである。