こびとく日誌

クツをつくりながら考えたこと。晴耕雨読な日々のこと。

泣く大人

金沢への行き帰りに読んでいたのは江國香織さんの『泣く大人』。江國さんの作品はいいな〜と思うものとあまり良さがわたしにはわからないもののふたつに分かれる。で、好きなエッセイに『いくつもの週末』というのがあるのだが、この作品が好きな人はきっと気に入るはずと何かに書かれていたので手に取ったのがこの『泣く大人』というエッセイ集である。もちろん、気に入りました。
この本の中には男友達について書かれたものがたくさんある。男性誌に連載されていたものをまとめたらしい。読んでいるうちに男友達について色々考えてしまった。
男友達というのは男の友達のことではない。あくまで男友達である。例えば、恋人や夫や親やきょうだいには許されないようなだらしなさなんかも男友達は「しようがないなぁ」と許してくれるのだという。
そんな男友達(女友達)、皆さんは持っていますか?
自問自答してみる。

うーん、以前はいたような気がするなぁ。学生時代の友達とか・・・。でもどれもこれも何年も会ってないぞ。都内に住んでいたころは呑み友達がいたような気がする。でも今は・・・。
ガーン!思い浮かばないかも・・・。(男の友達ならいると思う)
しいて言えば義弟?(うちの妹はわたしの友人と結婚したのだ)しかし、奴はもともと弟みたいな感じだったので現在は友達ではなくやっぱり弟だ。

江國さんが言うにはかつて恋をした人が彼女の男友達になっているらしいのだけどそういうのもねぇ、凡人には無理って感じかしら?かつて恋をした人の消息なんてわからなくなるのが普通ではないかと思うのだけど。
江國さんってすごくシアワセな人だなぁと思う。そういう人だからああいう物語が生まれるのですね。

という訳でちょっぴり男友達を熱望したりしているこびとくであった。
なんかここのところ靴つくりの話題から離れていてすみません。靴つくり関連は今日おしでどうぞ。

金沢駅の名店街でみつけた地酒の自販機。
コインを入れるとコップ酒がその場で飲める。
こういうのを飲むのは親や夫は眉をひそめるけど
男友達なら仕様がないなぁと許してくれるのだ。きっと。