こびとく日誌

クツをつくりながら考えたこと。晴耕雨読な日々のこと。

今年の最後に思うコト

今日は最後のお客さまのご予約がありました。遠方にお住まいでご実家がこちらなので帰省のついでにということでの大晦日のご予約です。
ご注文ではなくて以前作った靴の不具合の調整。

いろんな人のいろんな事情をのみこんで靴を作ってきました。
外反拇趾で合う靴がないという方。好みの色の靴がみつからないという方。
先日のようにバイク乗りのものが欲しいという方。
全ての要求に100%答えられるわけではないのだけど、それでも一足一足だからこそできる仕事をしたいと思う。
例えば、足のためにはヒモの靴や甲が深めの靴がもちろんいいのだけど、赤ちゃんを常に抱っこするお母さんにとってはさっと履けるスリッポンタイプの方が重宝だったりする。
冬に靴下を重ね履きする人には幅にゆとりのある靴が必要だ。
バンド仲間で靴をお揃いにしたいってこともある。
オーダーをお引き受けするときにそんな様々な事情をきいて作ること、それが自分の仕事なのかなぁと思う。



今年最後の靴は「はたらく靴」。
靴下を二枚履き、一日立ち仕事。
そして屋内用。
出来上がったカタチが「私の靴の形(はいているうちにできあがってくる形)」とメールをいただきました。なんかとってもうれしい。「冠婚葬祭用の靴」ではなくて「はたらく靴」「いつもの靴」を来年もいっぱい作りたいな。作れるといいな。
そしていろんな「気持ち」をこのブログに書きますね。このブログを読んでくださっている皆さま、来年もどうぞよろしくお願いします。今日おしもどうぞよろしく。


いつもこうやって見上げて、辛抱強く
作業が終わるのを待っていてくれた
ゆっきん隊長にも感謝!
どうぞよいお年を